ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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転んで歯が欠けた

2021年3月29日

先日、2歳の娘が道路で大胆に転んでしまい、前歯が少し欠けてしまいました。

小さな子供は手や足、運動神経、反射神経の発達が未熟なため転んだ時に、反射的に手をつけないので顔面から転んでしまい、口や歯を怪我してしまうことが良くあります。

『その時は泣いていたけど血も出てないし今は痛がってないから大丈夫だろう』と放置してしまったことはありませんか?時間の経過とともに症状がでてくることがあり、後に生えてくる永久歯に悪い影響を与えることもあります。

次のような症状が出ている場合は、歯科医院を受診しましょう。成人の方も同じです。

●  歯が折れた、欠けた

●  歯がぐらぐら揺れている

●  歯の方向が変わった

●  歯が変色している

●  歯茎の色が赤い、黒い

抜けた歯・折れた歯の応急処置に関してのアドバイスやそれぞれの症状に対して治療方法が異なります。

【歯が折れた、かけた場合】

神経に近い位置で折れたのか、欠けたのかにより神経を保護したり、形を整えたり、歯と同じ色の樹脂を詰めたり、かぶせ物をしたり、場合によっては神経をとる必要性もあります。

【歯が揺れている場合】

揺れの度合いにもよりますが、隣の歯としばらくの間固定しておくことで揺れが収まることがあります。お子さんにはあまり行いません。

【歯の方向が変わった場合】

できるだけ元の位置を再現するように方向を変え固定します。歯を支えている骨に骨折や異常がなないか慎重に検査をします。

【歯や歯茎の変色】

変色が起きる原因として歯の神経が死んでしまっている場合は神経をきれいに除去します。歯茎の変色は歯を支える骨の骨折や歯茎に血の塊などができていないかを検査し対応します。

全ての症状を検査するためにはレントゲン写真の撮影や歯科用局所麻酔を必要とする場合があります。

歯が外傷により抜けてしまった場合は早めの対応が重要です。

抜けてしまった歯は乾燥させてはいけません。歯の根と骨をつなぐ組織(歯根膜)は乾燥に弱く、時間が立つと死滅してしまい歯をもとに戻せなくなってしまいます。

抜けた歯は本人のお口の中で保管するのが一番です。抜けた歯の穴に入れておくのが良いのですが。お子さんが小さく暴れてできない、保護者の方も怖いなどの理由で難しい場合は、コップやタッパーなどの容器に牛乳を入れのその中に歯を入れてください。砂利や土など抜けた歯が汚れている場合でもゴシゴシ洗ったりせずに軽く水で流す程度にしましょう。歯根膜(歯の根の周り)は繊細な組織です。なるべく触らずに速やかに歯科医院を受診しましょう。

当院は予約制ですが、緊急を要する外傷の患者さんは優先的に拝見させていただきます。緊急時にご利用ください。