ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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食べ物が歯に挟まる

2020年12月7日

歳とともに歯に物が挟まるようになっていませんか?歯ぐきが痩せてきたせい?むし歯がある?歯周病? 歯に物が挟まったままでいると歯が痛くなったり、口臭がしたり、嫌な事ばかりです。ではなぜ歯に物が挟まるようになるのでしょうか。

【むし歯】

むし歯で穴が開きものが詰まったり、ひっかかったりします。また、初期のむし歯は穴が開いていなくても表面がザラザラしているためひっかかりやすくなります。むし歯の治療後も段差のある被せ物や詰め物のせいで食べ物が詰まりやすくなることがあります。

【歯周病】

歯周病は歯茎や顎の骨が歯周病菌に侵されて炎症が起こり、少しずつ歯を支える骨が溶けて無くなる病気です。そのため、歯茎が徐々にやせて下がり、その結果として歯と歯の間に隙間ができて、ものが挟まりやすくなります。

【咬み合わせ】

治療が必要な歯などを放置すると噛める場所でしか噛まなくなるので上下・左右の噛む力のバランスが崩れます。また、噛む力が均等に加わらない場合に歯がだんだんと移動してきます。それにより歯と歯の間に物が詰まりやすくなります。その他、頬つえを付く、横向きで寝る、食いしばり、歯ぎしりなどの悪習癖も歯が動く原因になります。

では、歯にものが挟まるのを放置するとどうなるでしょう?

ものが詰まったままにしていると、プラーク(歯垢)が増え、むし歯や歯周病、口臭の原因になります。むし歯に罹患してしまうと穴があいたり、表面がザラザラになるためさらに物が挟まりやすくなり悪循環です。

歯周病においてはプラーク(歯垢)が溜まることにより歯ぐきの炎症がひどくなり歯がグラグラしたり、臭い膿が出たり、歯を支える骨が溶けて歯が動いてしまうため更に物が挟まりやすくなります。

物が挟まりやすい時は治療で治ることもあります。

【むし歯の治療】

むし歯の箇所を削って詰め物や、被せ物の治療を行います。一度治療を行った場所でもむし歯になり段差が出来たり、欠けたり削れてすり減っていたりする場合は新しい物と交換します。

【歯周病の場合】

歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を除去し、歯石を取って歯の表面を磨いてプラーク(歯垢)が付きにくい状態にします。また、歯周病は生活習慣病の一つであり、自身のホームケアが大変重要です。歯科衛生士による歯ブラシ指導を必ず受けましょう。軽度の歯周病であれば以上の治療で改善しますが、中等度~重度の歯周病の場合歯ぐきに麻酔をして、歯の根にこびりついた歯石や悪くなった組織を取る為の手術が必要になることがあります。軽度の歯周病であるうちに治療を開始することが重要です。

【かみ合わせの治療】

治療が適切に行われず放置されている歯があるがある場合などはバランス良く噛めるように治療を行います。歯並びが悪い方は歯並びを改善させます。頬つえなどの悪習癖はコントロールします。歯が動いてしまう方は歯が動かないよう固定します。マウスピースを作成し歯のすり減りを防止します。

歯にものが挟まる原因は加齢だけではありません。強い痛みや違和感が無くても少しでも気になることがある場合はすぐに歯科医院を受診しましょう。