ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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口臭の原因・治療

2020年2月26日

口臭の原因は4つに分けられます。

1.口の中の原因

歯周病、ムシ歯、不良補綴物(隙間の空いた被せ物や段差のある詰め物)、口の乾燥、清掃不良など。

なかでも口臭に1番関連が深いのが歯周病です。歯周病により深くなった歯周ポケットの中は細菌の格好の住みかになります。細菌の中でも歯周ポケット内に潜む嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生し、強烈な臭いを発生させます。

2.全身疾患

呼吸器系、消化器系、耳鼻咽喉系、咽頭、気管支、肺のカンジタ感染、糖尿病、肝硬変、肝臓癌など。

それぞれの疾患には特異的な臭いがあり、専門医は嗅ぎ分けられると言われています。

3.食餌性

ニンニク、ニラ、ネギ、らっきょうなどの臭いの強いも、アルコールや喫煙、コーヒーなどの嗜好品は胃の中で消化され血液を介して全身に循環し肺を経由して吐き出され強い臭いを発します。

4.生理的口臭

朝起床時や空腹時、ホルモンバランス、成長期などに発します。

口臭は健康のバロメーターになります。

生理的な口臭もあるので、あまり神経質になる必要はありませんが、お口の中に問題が多くある場合、解決する事が出来ます。あまり悩まずご相談下さい。

では口からくる口臭はどのように治療していくのでしょうか。

まずは歯周病の治療を行います。歯の周りに付着した歯石を除去し、歯茎の炎症をおさえます。重度の歯周病の場合は1度に歯石を除去して終わりというわけには行きません。歯の上に着いた歯石を除去した後に麻酔をして歯茎の中に付着した歯石を除去します。それでも改善が見られない場合は外科処置をすることもあります。

歯石を除去し炎症が治まったからと言って今までと同じ清掃状態では同じ事の繰り返しになってしまいます。そこで、歯科衛生士や歯科医師が正しい歯磨きのやり方を指導します。歯周病は生活習慣病ともいわれ、日々の自分の努力が重要になります。

歯周病治療と並行してムシ歯や不適合な被せ物の治療を行い、汚れが溜まりにくいお口の中を作っていく事も重要です。

お口の乾燥も口臭の原因にもなりますので、口腔乾燥に対する治療や、お口がポカンと空いてしまうような方にはお口周りの筋肉を鍛えてお口を閉じる訓練をします。

口臭の原因が口の中のトラブルの場合はこのような治療で改善する事がほとんどですが、口臭が強い方は口の中の問題だけではなく、全身状態も関係してくる事が多いため簡単にとは行きません。

原因となる事を1つずつ潰していく事が重要です。

気になる事は1人で悩まずご相談ください。