ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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手づかみ食べをさせてますか?

2020年6月1日

こんにちは。ここなつ歯科です。

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言も全国で解除になり、少しずつ皆さんも以前の生活を取り戻し始めているかと思います。前の生活に完全に戻るにはまだまだかかりそうですね。

今朝は、小学生の通学姿を久しぶりに見ることが出来ました。幼稚園、保育園も通園が始まっているようです。今年の4月から入園したお子さんも多いかと思います。特に保育園での1歳や2歳のお子さんは、家とは違う場所での生活がはじまりお父さん、お母さんも心配していることでしょう。この時期に良く聞く話があります。

2歳の子。初めての保育園でのお昼。お昼ご飯が出て来て周りの子がご飯を食べ始めると、その子だけ泣いてしまいました。さて、なんで泣いているのでしょう。嫌いな物があったから?お母さんがいなくて寂しいから?いつもと味が違うから?もちろんそのような事もあるかと思いますが、この子は違います。

それは、ご飯の食べ方が分からなかったからなのです。

いつも家ではお母さんが、口に入る大きさにしてスプーンで口まで運び食べさせてくれていました。そう、この子は自分で食べた経験が無かったのです。

お子さんの為と思って、食べやすい温度にし、小さく切ってあげることが愛情だと思っているお母さんも多いかと思いますが、それでは食べる意欲が育ちません。

まずは手づかみで食べさせましょう。テーブル、洋服、周りが汚れるかもしれません。でも手づかみ食べは子供の発育にとても重要です。手で温度を確認し、食べるために指先を使い、口まで運ぶ。手の発育にも大きくかかわります。いきなりスプーン、フォークでは無く、手づかみ食べの期間もしっかり取りましょう。そして口に入りきらない物は前歯でかみ切るのです。この行為も出来ないお子さんが増えてきています。すべてを細かく食べやすくするのでは無く、歯でかみ切ることも大切です。

欲を言えば、食事中の飲み物にも注意しましょう。お茶や水があると口の中に食べ物が入っていても、よく噛まずに飲み物で一緒に飲み込んでしまいます。食事中の水分はお味噌汁やおつゆで十分です。

大きい物をかみ切り、水分で飲み込まずよく噛むことは歯並びにも影響します。

皆さんの生活にも取り入れてみましょう。