ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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歯周病

2020年6月24日

歯周病と言う言葉をテレビ、CM等でも聞くことが多いかと思います。歯周病にならないように歯を磨きましょうとも言われますよね。また、歯槽膿漏という言葉も聞いたことがある方も多いと思いますが、歯槽膿漏と歯周病は同じもので、現在では歯槽膿漏という言葉は使われなくなり、歯周病で統一するようになりました。では歯周病とはどのような病気なのでしょうか?

簡単に言うと「歯周病とは歯周病菌による感染症で歯の周りの骨が溶けて無くなる病気」を言います。骨が溶けて無くなると、歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットが深くなりそこに汚れがさらに入り込んで炎症がおき、歯を支える骨が無くなり歯がぐらぐらになって抜けてしまいます。

そもそもお口の中には500~900種類の細菌(常在菌)が誰にでも存在します。その中で歯周病菌が多い人、少ない人、虫歯菌が多い人、少ない人、またその細菌が活動する場所がある人、無い人と分かれます。ここで注目しなくてはいけないのは歯周病菌が活動する場所があるか無いかが重要になってきます。

歯周病菌は先ほど述べた歯周ポケットが深い場所を好んで活動します。はじめは歯に汚れがたまり歯茎に炎症が起き少しずつ腫れてポケットが深くなってさらに歯周病菌は活動します。

では歯周病の治療とは何をするのでしょうか。ポケットの深い自分では取れない汚れを歯医者さんでとったり、歯石(歯の汚れが石灰化したもの)となってしまった物は自分の歯ブラシで取ることは出来ません。歯医者さんに来たときに歯石をとったり。そのように歯の周りをきれいにしていく事で、歯の周りの歯茎の炎症が引いて、歯茎が引き締まってきます。引き締まることにより歯周ポケットが浅くなり自分の歯ブラシでもきれいな状態を保てる環境にしていきましょう、と言うのが歯周病の治療です。

無くなった骨を全体的に増やして元に戻す治療は今の医療技術では出来ません。歯周病の治療をすると歯茎が引き締まってくるので、人によっては「歯周病の治療をしたら歯茎が下がっちゃったよ」という人もいますが、これは炎症が引いてきて良くなってきたことを意味します。

歯周病は慢性疾患で何年もかかり今の状況が出来ています。治療もむし歯の治療のように削って詰めて終わり、とは行かず、治るのにも時間がかかります。また治療も歯医者さんに行く度に歯科衛生士さんに歯石取りをされ、同じようなことを何度も何度もして、治ってるのか治ってないのかすぐに結果が出ない分、途中で諦めてしまう人も多いです。歯医者さんでいくらきれいにしても食事は毎日とり、口の中は汚れます。家での歯ブラシも歯周病を治す上でとても大切です。

歯周病の治療を始めたら最後まできちっと治療しましょう。当院では家での歯ブラシの仕方から歯周病の治療、予防にも力を入れています。何か気になる方はご相談ください。