ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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親知らずを抜く必要性

2020年6月30日

親知らずは永久歯のなかで1番奥に生えてくる歯です。

正式には第三大臼歯、智歯といいますが、生えてくるタイミングが子供から大人になりつつあり、親の手を離れる、親の知らない時に生えてくる歯であることから親知らずと呼ばれています。

親知らずは上下左右に1本ずつ、計4本生えてきます。

最近ではアゴが小さい人が多く、もともと親知らずがなかったり、生えてくる本数が少なかったりする事があります。これは人間の進化であると言われています。

歯科治療に通っていると『親知らずを抜いた方が良い』と言われた経験はありませんか?

ムシ歯にもなっていないのに何故親知らずを抜いた方が良いと言われるのでしょうか。

もちろん親知らずがまっすぐに生えていて、上下左右の噛み合わせも良く、清掃が行き届いていれば抜く必要はありません。しかし、1番奥の狭いスペースに生えてくる親知らずは手前の歯に引っかかり上手く出てこなかったり、斜めに生えたり、清掃不良になりやすくムシ歯になったり菌により炎症を引き起こし、強い痛みが出たり炎症が広がると口が開かなくなったり顔全体が腫れてしまったりします。

親知らず生えてくると手前の歯が押されて歯並びが悪くなったり手前の歯がムシ歯になりやすくなったりもします。

また、生えてくる時期が親の知らない時つまり、大学受験や就職活動中など忙しい時と重なる事が多く、徹夜の勉強などで体力が衰え清掃不良が続いた時などに歯茎に炎症がおき、強い痛みが出てしまい試験に集中出来ないなどの事態になりかねません。

このような様々な理由があり歯科医師は親知らずの抜歯を勧めます。

親知らずは大人になるにつれて歯の根が完成し硬くなっていきます。年齢が若いうちの方が歯の根が完成しておらず、骨も柔らかいので比較的簡単に抜く事ができます。

骨の中に埋まったままの親知らずであってもそれが原因で痛みを発したり、手前の歯に悪影響を与える事があります。

年齢が上がるにつれて親知らずを抜くのが難しくなっていきますが患者さんに合わせた抜歯方法を選択し侵襲の少ないよう処置していきますので心配ごとがあるかたはご相談ください。