ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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産まれてくる赤ちゃんのために

2020年7月1日

流山市を歩いていると、妊婦さんや小さなお子さん連れの方をたくさん見かけます。流山市の出生率は全国(1.42)を大きく上回る1.67で、関東の市町村ではつくばみらい市(茨城)、さくら市(栃木)についで第3位だそうです。(2017年)

余談ですが、赤ちゃんではありませんが、総務省のデータから、流山市の年少(15歳未満)人口の増加数が全国第1位だそうです。

そこで今日は産まれてくるお子さんの為に出来ることをお話したいと思います。

産まれてくる赤ちゃんは、口の中に限らず無菌の状態で産まれてきます。成長とともにいろいろな物に触れ、免疫力をつけていきます。

お口の中でいうと成人の方で、500~900種類の常在菌がいると言われています。無菌で産まれてきた赤ちゃんも成長とともに、口の中に常在菌が住み着いて行きます。そこで最初に菌をもらうのが、お父さん、お母さんからが多いと言われています。口移しをして食べさせたり、同じスプーンや箸をつかったりと。

つまりお父さん、お母さんの口の中が汚いと産まれた赤ちゃんにもお父さん、お母さんの歯周病菌、むし歯菌が移り住み着いて、むし歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

赤ちゃんの口を守るにはまず、お父さん、お母さんが口の中をきれいにし、予防に努めることが大切です。

『むし歯や歯周病は遺伝するのですか?』と聞かれることがあります。今のところ遺伝するとは言われていませんが、上で述べたように、菌は移り住み、口の中の常在菌が似るとは言われています。また、お子さんが少し大きくなってからは生活習慣も大きく影響します。お母さんと過ごす時間が多いお子さんの場合、お母さんがもともと間食などよく食べる方だと、お母さんだけが食べるわけにはいかないので、お子さんも一緒に間食を取るようになります。ご家族が歯ブラシの習慣がないとお子さんも歯を磨く機会が減ってしまいます。

そうやって、お父さん、お母さんの口の中と、お子さんの口の中が似てくる(むし歯や歯周病)と言われています。

また、お母さんはお子さんが産まれるとどうしても自分の事は後回しになり、歯科受診も途絶えてしまう方が多いです。

妊娠がわかったら、安定期の間に必要な治療をして、まずはお母さんの口の中、そしてお父さんの口の中をきれいにしましょう。

産まれてくる赤ちゃんのために。

追伸;当院の通院患者さんより「ブログを読ませてもらっています。とても役に立ちます。貴重な情報をありがとうございます」と言われ、とてもうれしかったです。微力ですがみなさんのお役に立てるよう続けていきたいと思います。