ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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指しゃぶり

2020年11月16日

赤ちゃんがおなかのなかにいるときからしている指しゃぶりも、出生後、成長するにつれ自然にしなくなっていきます。

しかし、お子さんが2〜3歳を過ぎても指に「吸いダコ」ができるほどしつこく指しゃぶりを続けている場合は、気長に優しさをもってやめるように接する必要があります。指しゃぶりは思ったよりも強い力で指を吸っています。長時間、長期間にわたって強く指を吸い続けていると、歯並びやあご、顔のかたちに大きな影響が出てしまうことがあります。

指をくわえる力は上の前歯は上前方に押し出され、下の前歯は後下方へと押さえつけられます。その結果、出っ歯になったり、前歯がかみ合わない開咬(かいこう)という状態になったり、歯ならびの横幅が狭くなる狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)を引き起こすなど、さまざまな問題を生じます。

乳児期の指しゃぶりは大きな問題にはなりません。ゆっくりとやめさせるようにしましょう。ムリにやめさせようと強くしかるのは逆効果です。指しゃぶりをすることで気持ちを落ち着かせている子もいます。指に辛子を塗ったり、苦いマニュキュアを付けるなどしてやめさせようとするのではなく、やさしく言い聞かせて自然とやめれるようにしていきましょう。

指しゃぶりをやめれるタイミングを見つけましょう。

● 指しゃぶりをやめれるタイミングを見つけましょう。保育園の進級、長いお休み明けはチャンスです。子供の成長はとても早く同じクラスの子供でも生まれ月で成長にもかなり差があります。『指しゃぶりはお姉さん、お兄さんはしないんだよ』など説明し理解させ自らやめたいと思わせましょう。

● 歯医者さん、歯科衛生士さんと約束をする。指しゃぶりで長く悩んでいるお母さんはすでに歯医者さんに相談している方も多いと思います。お子さんが歯医者さんに行くのを怖がらず、楽しく通えている場合、先生や歯科衛生士さんと『次にくるまでに指しゃぶりはやめようね、先生○〇ちゃんは上手にできる子だからできると思うよ。お約束ね。』と指しゃぶりをやめる約束をさせます。3歳以上のお子さんは他者に認めてもらいたいという思いが出てきます。先生や歯科衛生士さんに良いところを見せたい、ほめられたいと頑張れる子もいます。

● 指しゃぶりをやめるためのおもちゃや絵本を使用する。キラキラしたキレイな指輪を付けたり、大好きなキャラクターのパペット人形、指人形をつけて、指をお口に入れると汚れちゃうよ、かわいそうだよと教えます。また、指しゃぶりをやめさせるための絵本の読み聞かせも効果的です。

※当院では指しゃぶりをやめさせるための絵本をレンタルしています。

指しゃぶりは歯並び、顔やあごの形に悪影響を及ぼします。たかが指しゃぶりと思わずご相談ください。