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寒い冬になると乾燥が気になりませんか?
2021年3月1日
お肌や髪の乾燥だけでなくお口の中も乾燥します。歯がキシキシしたり、口の中や喉に違和感を感じるようなときは注意が必要です。
そもそもお口の乾燥(ドライマウス)とはどのような状態なのでしょう?
唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のことをさしますが、口腔乾燥症は唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてをさします。
では、どのような症状があるのでしょうか?
【軽度】
● 口の中のネバネバ
● ヒリヒリ
● むし歯
● 歯垢(プラーク)の増加
● 口臭
【重度(上記症状に加えて)】
● 強い口臭
● 舌表面のひび割れ
● 痛み
● 摂食障害
● 会話が困難になる
● 睡眠障害
唾液には抗菌作用がありむし歯菌や歯周病菌の増殖を防いでくれます。また、口の中の食べカスを、消化器官へと洗い流してくれる役割を担っています。そのため、唾液が不足して口が乾くと、むし歯や歯周病になりやすくなりまた、口臭の原因にもなってしまうのです。
【口が乾く(ドライマウスの)原因】
● 加齢による唾液量の分泌低下(筋力の低下、萎縮)
● 薬の副作用(抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用)
● 糖尿病・シェーグレン症候群 (唾液腺、涙腺などの外分泌腺が萎縮し、口と目が乾燥する自己免疫疾患)
● ストレス(ストレスや緊張で交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制される)
● 口呼吸(鼻がつまっていたり、お口ぽかんの癖)
ドライマウスの治療は完治が難しいといわれています。原因となる状況を排除する必要がありますが、服薬している薬を変更したり、ストレスをなくすなどは大変難しいことも多いので、お口を保湿するための保湿性薬剤、保湿洗口液、保湿ジェル、保湿スプレーの噴霧、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピース、夜間義歯などを症状に応じて使用してもらいます。
症状が軽いうちに対応することで改善が望めます。少しでも心配事がありましたらご相談しましょう。