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歯ぎしりや食いしばりはなぜするの?
2021年4月13日
朝起きると顎がつかれていたり、家族から歯ぎしりがうるさいなどと言われた経験はありませんか?私は自分の歯ぎしりでびっくりして目が覚めたことがあります。
睡眠中の歯ぎしり・食いしばりは8〜16%の人がしていると言われています。歯ぎしり・食しばりは音がうるさいだけでなく、歯や顎の病気、全身の病気につながることもあります。
しかし、完全に歯ぎしり・食いしばりを止めることは大変難しく、歯ぎしりをすることで心や体を守っていることもあります。
歯ぎしり・食いしばりの主な原因とされているのは
1 ストレス
2 悪習癖
3 かみ合わせ
4 成長期
現代においてストレスフリーで生活するのはかなり困難であり、ストレスから歯ぎしりを行っている人は『歯ぎしりを止めるためにストレスを取り除く』そんなことは不可能に近いことでしょう。ご存知の方も多いかもしれませんが、過度のストレスは胃潰瘍や脳卒中、突発性難聴、うつ病などの全身疾患にもつながります。これを聞くと、ストレスをなくさなきゃと考えるかもしれません。
でも人間の体は良くできていて、ストレスを緩和するための仕組も備わっています。ストレスが溜まったとき、大きな声を出したくなったり、思いっきり体を動かしたり、泣きたくなったり、大量に食べたりしたくなりませんか?それはストレスを発散させるために体がエネルギーを消費しようとしての行動です。そのストレス発散行動の一つに歯ぎしりも関係していると考えられています。
では、『歯ぎしりは止めない方が良いのでは?』と思いますが、だからと言って放置していると歯がすり減る、神経が露出する、歯がしみたり痛みが出る、歯がぐらぐらする、歯茎が腫れる、あごがカクカク鳴る、口が開かない、頭痛、顔面痛、肩こりなど様々な症状が出る可能性があります。
歯ぎしりがストレスを緩和させる行動の一つであるならば、歯ぎしりは止めるのでなく、緩和させるのがベストです。
当院では、歯ぎしりから歯を守るためのナイトガード(マウスピース)を作成しています。大きな歯ぎしりは家族へのストレスにもなります(笑)
良好な家族関係を継続させるためにも気になる方はご相談ください。