ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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歯の根のむし歯

2022年1月28日

歯の根のむし歯(根面カリエス)は歯茎が下がり、歯の根の部分(根面)が露出したところにできるむし歯です。特に歯の根は酸に対する抵抗力が弱いため、非常にむし歯になりやすく進行も早いため、歯を失うことになりやすいむし歯です。

歯は、硬いエナメル質と軟らかい象牙質の大きく二つの層にわけられます。健康的な歯茎で歯の根の露出が無く歯茎から見えている部分はエナメル質に覆われています。エナメル質はとても硬い材質です。

歯の根は象牙質という柔らかい有機質(主にコラーゲン繊維)で出来ており硬さはエナメル質に比べてかなり弱いです。歯周病や強い力で歯磨きを繰り返したことにより歯茎が下がり、本来歯茎に埋まっている部分の象牙質がむき出しになると歯の根は酸ですぐに溶かされてしまいます。歯の根元のむし歯は『大人のむし歯』と言われています。東京歯科大学・杉原直樹教授らによる2016年の報告では、歯の根のむし歯(根面カリエス)は30代で発症が見られ、その有病者率は40代で約20~30%、50代でほぼ30%、60代では約45~50%でした。歯の根のむし歯リスクは40代で急激に高まり、以降、加齢にともなってリスクがより高くなります。

歯の根のあたりが黒くなっている場合には歯科医院の受診をおすすめします。