ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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子供のフッ素、大人のフッ素

2020年1月5日

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

さて今回は、フッ素についてお話していきたいと思います。

フッ素の効果

フッ素は歯に良いと言われますが何故フッ素が良いのか知っていますか?

フッ素には大きく3つの働きがあります。

①歯質の強化

②歯の再石灰化

③ムシ歯の抑制

①の歯質の強化とは、歯の表面のエナメル質にフッ素が入り込み歯を強くしてくれます。

②の歯の再石灰化とは、ムシ歯菌が出す酸で歯のカルシウムやリンが溶けてしまった歯の表面に硬い組織を作ります。

③のムシ歯菌の抑制は、ムシ歯菌が作り出す酸を抑えます。

この作用が複雑に働きムシ歯を抑制してくれます。日々の歯ブラシにフッ素が含まれた歯磨剤を使う事がおすすめです。また、フッ素の濃度も重要ですので購入する際にはフッ素濃度にも注目して下さい。

フッ素の濃度

フッ素の濃度ですが、一般的な歯磨剤等に含まれるフッ素の濃度は500〜1500ppmです。フッ素の濃度が高い方が、効果が高いと言われていますが、年齢やお口の環境によって濃度を選択します。

6歳以下のお子さんにはフッ素濃度が1000ppm以下の物を使います。小さなお子さんの場合、フッ素濃度が高い物を長期間過剰に摂取するとフッ素症という歯の表面に白い不透明斑が現れる事もあります。このような症状を防ぐためにも自分に合ったフッ素濃度の歯磨剤等を選ぶ必要があります。

また、フッ素は長時間、歯にとどませることが効果的な使い方です。正しい濃度、正しい使い方を歯科医師、歯科衛生士から指導を受けましょう。

大人のフッ素

フッ素は子供のムシ歯予防と思われている方が多いのですが、大人のムシ歯予防にも効果があります。年齢を重ねる事により歯茎が下がり歯の根が露出する事があります。歯の頭の部分の表面はエナメル質という硬い物質で構成されていますが、歯の根元は象牙質という柔らかい物質で出来ています。エナメル質に比べて象牙質は柔らかいためムシ歯になりやすく、ムシ歯になると進行も早いのが特徴です。

そんな大人ムシ歯を防ぐためにもフッ素は効果的です。

お子さんのフッ素と同じように大人も上手にフッ素を取り入れましょう。