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むし歯とは
2020年1月20日
むし歯の原因
甘い物を食べるとむし歯になると言いますが、本当にそうなのでしょうか?
むし歯はムシ歯菌(ミュータンス菌)が食物の糖分を取り込んで作り出した酸によって、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうことから始まります。
糖分が含まれているのは甘い物だけなのでしょうか?例えばお米やパン、麺類などの穀類、芋、大豆、野菜にも糖分が含まれています。
つまり、甘い物は食べないのでムシ歯にはならない、と言うことはないのです。
昔から「食べたら歯を磨く」と良く言いますが、食べたら歯を磨くのはムシ歯の予防にとても大切なことなのです。
むし歯の進行
むし歯の進行度合いはC1〜C4に分類されます
C1(う蝕第1度)初期ムシ歯
歯の表面のエナメル質が脱灰(歯が溶ける)状態で、痛みは感じません。歯の表面が 白くガサガサした状態になったり、茶色く変色したりします。
C2(う蝕第2度)中等度ムシ歯
エナメル質の中にある柔らかい歯質、象牙質まで進行し、穴があいている状態で痛みを伴います。特に冷たいものや甘い物を食べたり飲んだりすると歯がしみます。
C3(う蝕第3度)
むし歯で出来た穴が大きく、そして深くなって象牙質の全てに及び、歯髄(歯の神経)まで達する深在性むし歯です。
歯髄が感染し炎症を起こすと、とても激しい痛みを伴ます。
C4(う蝕第4度)歯の崩壊
歯の頭が崩れてしまい根っこだけが残った状態です。
根だけになってしまう状態が長いと歯髄が侵され、顎の骨まで炎症が広がります。
歯髄が炎症により壊死してしまうことが多く痛みが楽になり放置してしまう人がいます。
むし歯の治療
C1〜C2のむし歯は比較的簡単な処置で治すことが出来き一回の治療で終わる事がほとんどです。
C3のむし歯は歯髄(歯の神経)が無事かどうかで治療の流れが大きく変わります。
歯髄に問題がなければムシ歯の部分を削り、詰め物をしてむし歯を治します。歯髄に炎症がある場合は神経を取る処置(根の治療)をしてから被せ物をするので治療の回数が増えます。
C4は歯の大部分が崩壊して無くなってしまっている状態なので歯が残せるか、残せないかを審査し、処置を行います。歯が残せると判断した場合は根の治療から始めて被せ物をします。残念ながら残せないと判断した場合は歯を抜く処置を行います。
むし歯は出来てから進行するまでに時間があります。初期むし歯の段階で治療をすと治療回数も侵襲も少なくてすみます。
定期的な検診でむし歯の早期発見、早期治療を心がけましょう。