ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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なぜ歯科治療は時間がかかる

2020年7月29日

皆さん、歯科治療は「時間と回数がかかって大変」と思うことはありませんか?特に今は、新型コロナウィルス感染症の流行もあり、不要不急の外出を減らすために歯科受診も後回しにとお考えの方はいませんか?

歯の治療には「詰め物をする」「歯の神経をとる」「歯が無いところを補う(義歯やインプラント)」「歯周病を治す」などがあります。

まずは、歯の詰め物をする。むし歯になったところを削って治します。比較的小さなむし歯の場合に行います。1~2回の治療で終わることが多いです。

歯の神経を取る。むし歯が神経まで達し強い痛みが出た場合に神経を取る治療をします。通常3~4回程度ですが、歯の根の神経が通っている管は細く、複雑な構造をしており人により形態は様々です。時間がかかるときは10回以上かかることがあります。また、神経を取った歯は、栄養が行かなくなるためもろくなります。よって神経の治療のあと冠を被せることが多いです。土台を立てて型取りをして冠を被せるのに3~4回。つまり神経をとってから冠を被せるまで7~8回かかります。一度神経を取った歯は根の先が化膿してくることがあります。そうなると同じように冠を外し根の治療を再び行いますのでやはり7~8回かかります。

歯がないところを補う治療は、ブリッジ、義歯、インプラントなどがあります。ブリッジ義歯は状況にもよりますが、3~5回ぐらいの回数がかかります。又インプラント治療は半年ぐらいかかります。

歯周病の治療は回数を決めるのがとても難しいです。歯周病は生活習慣病の一つ、慢性的に進行します。治療を開始して治るのも徐々に徐々になので、とても時間がかかります。

また、悪いところを治療しようとすると、両隣の歯も治療しないといけなかったり、全体を治療しないと入れ歯を作れなかったり、歯周病の治療が終わらないと冠を入れられなかったり、と様々です。そうなると更に時間がかかります。

早期発見早期治療という言葉がありますが、歯科も同じです。小さいむし歯を早く見つけて少ない回数で終わるのが一番です。

「ちょっと黒いけど、痛くないからまだいいや」「少し痛かったけど、治まったからもう少し様子を見よう」など、放置している人はいませんか?「そういえば最近痛くないけど、なおったかなぁ?」、なんてことはありません。口の中のむし歯や歯周病は自然に治ることはありません。

新型コロナウィルス感染症が流行っているから、歯科治療は後回しにという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今まで述べてきたように、早く治療して早めに終わらせる、また、緊急性がないから予防は後回しではなく、予防することで来院回数、外出回数を減らすことが大切です。

今だからこそ後回しにせず、予防(定期検診)に力をいれ、そして気になることは早めに診てもらいましょう。