ブログ
産まれたばかりの赤ちゃんにむし歯菌はない
2021年1月25日
むし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。赤ちゃんはお腹の中で無菌状態で成長します。お母さんのお腹から外に出た途端にいろいろな菌との戦いが始まります。
では、いつどのタイミングで口の中にむし歯菌が入るのでしょうか?
それは、菌を保有している人からの感染です。例えばお母さん、お父さんの使用しているスプーンや箸からうつることもありますし、口移しで食事を与えることで感染します。家族はもちろん、特に赤ちゃんと接する機会の多いお母さんはお口のケアが大切です。
子供のむし歯を無くすにはまずはお母さんの歯の治療が重要です。
妊娠中は、つわりや食事回数が多くなることから、お口の中も不潔になりがちです。
妊娠してお腹が大きくなると歯医者さんの椅子に座るのも大変になり、なかなか歯の治療をする気になれない方も多くいます。妊娠中に歯科治療を受ける場合には安定期(妊娠中期)に治療を済ませるようにしましょう。また、妊娠してからの歯科治療にはいろいろな制限もあります。お腹の中にいる赤ちゃんに負担をかけないためにも、妊娠を少しでも考える方は妊娠前から歯の治療をするようにしましょう。
ところで、赤ちゃんの主食である母乳(おっぱい)やミルクでむし歯になるのでしょうか?
もちろん、歯がない時にはむし歯にはなりません。しかし、歯が生えたとたんにむし歯との戦いが始まります。
赤ちゃんは唾液の分泌が多く、唾液により歯が守られていますので、簡単にむし歯になる事はありません。しかし長い時間、お口の中にむし歯菌の大好きな栄養分が残ってしまうような状況になると(ミルクが口に残ったまま寝てしまうなど)、むし歯のリスクが上がります。
哺乳瓶でミルクを飲みながら寝る習慣のある赤ちゃんは、むし歯リスクを考えてなるべく1歳半までにやめるようにしましょう。
また、コップやマグ、ストローでミルクを飲んでいる場合でも同じです。
寝る前や、深夜の水分補給は水や薄い麦茶などにしましょう。
子供をむし歯から守るには、お口のなかにむし歯菌をなるべく入れないようにすることです。
お母さん、お父さん、ご家族の歯の治療、清掃をしっかりと行いましょう。