ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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テニス選手が飲んでいるもの

2021年6月15日

先日、テニスの全仏オープンがパリにあるローラン・ギャロスで開催されました。4大大会で唯一のクレー(赤土)コート。男子シングルスでは全仏オープンで13度の優勝を誇るラファエル・ナダルが準決勝でノバク・ジョコビッチに破れ、そのままジョコビッチが優勝しました。

また錦織圭も久しぶりにグランドスラム(4大大会)でベスト16まで進みました。女子シングルスでは大坂なおみが試合後のインタビューを拒否し棄権、自身のうつを告白するなどで話題になりましたね。

さて、試合中のテニス選手がベンチで水分補給をするとき、飲み物を数種類用意しているのにお気づきですか?

1つは透明の水と思われるボトル。もう一つは色が付いているスポーツドリンク。これは長時間の試合での脱水症状を防ぐことや筋肉のつり、けいれんなどを防ぐために糖質、電解質、アミノ酸などを摂っているのです。

では、なぜ水も飲んでいるのでしょうか?

スポーツドリンクには大量の砂糖が含まれています。スポーツドリンクを頻繁に飲み続けると口の中は本来中性なのですが、ずっと酸性に傾いた状態になります。つまりむし歯のリスクが高くなります。長いテニスの試合では4時間を超えることがあります。この間、もちろん歯を磨くことはありません。そこでテニス選手は試合中、バナナやゼリー、スポーツドリンクを飲んだ後、最後に水を飲んでいるのです。プロ選手も試合中の事だけでは無く歯のこと、全身の健康を考えてプレーしているのですね。

最近は日本でも猛暑が続くようになりました。お子さん達も野球やサッカー、その他習い事などで熱中症にならないよう、水ではなくスポーツドリンクを与えることがあると思います。その飲み物にどれくらい糖分が含まれているか考えたことはありますか。実際に習い事でスポーツドリンクを毎日のように飲み、むし歯だらけになったお子さんを診察することがあります。もちろん水分補給をするなとは言いません。与え方、摂り方を少し工夫しましょう。

そして定期的な検診でむし歯になっていないか、かかりつけの先生に診てもらいましょう。

これからの季節、飲み物にも気を付けましょう。