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マスクで口臭
2021年7月18日
長引くマスク生活で皆さん、ご自身のお口の臭いが気になりませんか?今の日本では口臭があると自覚がある人は80%を超えるといわれます。一時的に臭いが強くなる生理的なもの、むし歯、歯周病、その他のお口のトラブルに原因があるものもあります。あまり臭わないのに本人が強く気にしてしまう心理的な口臭もあります。
不快な口臭のほとんどは、剥がれおちた粘膜のカスや唾液、食物のカスなどに含まれるタンパク質が、口の中にいる細菌により分解・発酵される過程で出るガスです。口臭の元となるガスには主に次のような種類があります。
①メチルメルカプタン :たまねぎが腐ったようなにおい
②硫化水素 :卵が腐ったようなにおい
③ジメチルサルファイド :キャベツが腐ったようなにおい
特にメチルメルカプタンは口臭の強弱と強い相関があるとされ、口臭を評価する指標となっています。
また、舌苔(舌にたまった汚れ)が多かったり、歯周病があったりすると口臭の大きな原因になります。
舌苔とは舌の上に付着した汚れで、口臭を引き起こす細菌やタンパク質を多量に含んでいます。多少の舌苔は健康な人にもありますが、口の中が乾いているとき、体調がよくないとき、胃腸の病気や脱水を伴う病気があるときなどに多くなり口臭の原因となります。
次に歯周病による口臭。口の中にたまっている歯垢(プラーク)は、多量の細菌とタンパク質の集合体です。歯茎に炎症が起こることにより、多量のタンパク質が細菌に分解されて強い口臭が発生します。
むし歯でも口臭の原因になります。むし歯がある事で食べ物が良く噛めなかったり、痛みで口を動かせなかったり、むし歯の原因になる細菌も臭いを発します。
お口のトラブルを早期に解決して、口臭のない爽やかなマスク生活をおくりましょう。