ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

  • アーカイブ

  • カテゴリー

お子さんのむし歯

2021年7月26日

もうすぐ夏休みですね。当院も夏休みになるとお子さんの受診が増えます。そこでお母さん方よりよく質問される内容について今日はお話ししたいと思います。

『歯をあまり磨かないのにむし歯にならない人がいるのはなぜ?』

むし歯になりやすいかどうか(カリエスリスク)は一人ひとり異なります。リスクの低い人の中には、歯を磨かなくてもむし歯にならない人がいます。カリエスリスクを決めるのは①細菌の数、種類、②歯の質、形、③唾液の質、量、④食生活習慣があげられます。

『上の子にはむし歯が全然無いのにどうして下の子はむし歯になるの?』

兄弟でもカリエスリスクは異なります。また、一般的には下の子は、上の子といっしょに早い時期から甘いものを食べ始める場合が多いので、むし歯になりやすいとも考えられます。

『歯磨きをしているのにどうしてむし歯になる?』

もちろん重要なのは歯磨きですが、歯磨き以外でもカリエスリスクを左右する因子はありますので、歯磨きをしなくてもむし歯にならない人もいれば、歯磨きをしていてもむし歯になるという人もいます。歯磨きをしているのにむし歯になる人は次のことを確認してみましょう。

① 正しく磨けていますか?

歯の真ん中ではなく、歯ぐきとの境目やかみ合わせの溝の中など隅々を磨くよう心がけて下さい。磨き残しがないか確認するために、汚れを染め出す染色液を使ってみるのも良いかもしれません。

② フロスを使っていますか?

歯と歯の間のプラークは、フロスでないと取れません。幼児にも使えるフロスもありますので、使い方を知りたい方はかかりつけ歯科医に聞いてみましょう。

③ フッ素を利用していますか?

フッ素は歯質を強化し、むし歯菌の酸産生能を押さえます。フッ素入りの歯磨き粉を使用したり、定期的に歯医者さんでフッ素を塗ることをおすすめします。

④ 甘い物を多く食べていませんか?

お子さんが自分で手の届くところにお菓子を置いていませんか?また、食べたいときに食べられる環境にしていませんか?幼児期は親が食べる量を管理するようにしましょう。

⑤ だらだら食べをしていませんか?

あまり甘くない食べ物でも、だらだら食べることはお口の中でむし歯菌が活動しやすい環境になってしまいます。テレビを見ながら、あるいはゲームをしながら等、遊びながらスナックなどを食べ続けていると危険です。

『歯の質は遺伝しますか』

今のところ、ちゃんとしたデータはありませんが、歯の質といういみでは遺伝はあると思われます。ただむし歯や歯周病が遺伝することは考えにくいです。

その他にも気になることがればかかりつけの歯科医に相談して、お子さんの歯を守りましょう。