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むし歯は感染症
2021年8月10日
むし歯には、ミュータンス菌などいくつかのう蝕原因菌の存在が明らかになり、感染症として考えられるようになりました。感染の時期については「生後19~31ヶ月」が感染の窓口として言われていますが、歯が出てきてから感染するという考えもあり、はっきりとは分かっていません。
親御さんから質問が多いのは、「子供の歯の生え始めに虫歯菌が母親から感染すると聞きましたが本当ですか?」「親が口に入れたスプーンなどの食具を使いたがります。虫歯菌はうつりますか?」「子供へのキスでも虫歯菌はうつりますか?」「むし歯の治療後なら口移しは良いですか?」「親にむし歯が多いと子供もむし歯になりやすいですか?」など聞かれることがあります。
むし歯は先ほど述べたように感染症であるため、母親に限らすカリエスリスクの高い養育者が同じスプーンを使ったり、口移しで与えたりすることが習慣的に行われると感染するといわれます。しかし、むし歯菌が移ったとしても定着しなければむし歯にはなりません。
母親をはじめとする養育者(お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんなど)の口の中をきれいにする(むし歯の治療、定期検診などによるクリーニング)ことで感染を防ぐことも出来ます。
ですから神経質になりすぎることなく、スキンシップも大切にしていただければと思います。