ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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インフルエンザ予防歯みがき

2023年1月23日

今年はインフルエンザが大流行すると言われています。また、コロナとの同時流行も始まってきています。 インフルエンザの予防方法といえば手洗い・うがい・マスクの着用が推奨されています。それ以外にも、体の抵抗力を強くするために充分な栄養と睡眠を取ることも大切です。また、不用意に人混みに近づかない事もひとつで、基本的にはコロナの感染予防と同じです。 そんな予防法の1つとして歯の治療、お口の清掃が推奨されはじめています。 口の中の細菌はプロテアーゼ、ノイラミニダーゼという酵素をつくります。プロテアーゼ、ノイラミニダーゼはインフルエンザウイルスが体内に侵入するのを容易にしてしまいます。 お口の清掃状態が不良で細菌が増殖しているとインフルエンザウイルスが体内に侵入しやすくなり、発症しやすくなってしまいまうという事です。 実際に、介護施設や学校で歯科衛生士による歯磨き指導を行ったところ、9割程度インフルエンザの発症を抑えられたという報告もあります。 では、インフルエンザ予防に効果的な歯磨きとはどのようなものなのでしょうか。

① 就寝前の歯磨き

就寝時は唾液量が減少し細菌が繁殖しやすくなるため歯ブラシだけではなく、歯間ブラシや洗口剤なども併用して口の中の菌が少ない状態を作りましょう。

② 起床時の歯磨き

寝ている間は唾液量が減少するため、細菌が増殖しています。歯磨きをしないまま朝食を食べると、食べ物と一緒にウイルスや細菌を体の中に入れてしまう危険性があります。

③ 頬っぺたや舌も清潔に保つ

細菌は歯だけではなくお口全体に生息しています。歯を磨くだけでなく、舌もブラシで軽く磨き、洗口剤などで頬っぺたに付いた細菌も洗い流しましょう。

④ 歯ブラシの交換は1か月に1回程度に

お口の汚れを落とすのが目的である歯ブラシは不潔になりやすく、管理方法次第では菌の温床になってしまいます。定期的な歯ブラシ交換と使用後はしっかりと乾かす事が重要です。 お口の中を清潔に保つ事はムシ歯の予防だけでなく全身の健康を守る事につながります。 ぜひ実践してみてください。

3歳までに歯みがきの習慣をつけましょう

2022年7月24日

赤ちゃんのむし歯の原因はどこからくるのでしょう。

むし歯はむし歯菌(ミュータンス金)によっておこります。ところが産まれたときの赤ちゃんのお口には、むし歯菌はいません。むし歯菌の多くは、お母さんやお父さん、おじいちゃんやおばあちゃんなど一緒に過ごす時間が長い人のお口から入ってくるということがわかっています。出産前にお母さんのむし歯をゼロにしておくことが大切です。また、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんも同様です。

下記のようなことはできるだけ止めましょう。

● フーフーと息をかけて冷ました離乳食を与える。

● 大人が口に入れたスプーンやフォークをオアカチャンのお口に入れる。

● お口にキスをする。

0~2歳頃、下の前歯が生えてきます。保護者磨きのスタートです。まずはガーゼを指に巻き、赤ちゃんの歯をやさしくぬぐいましょう。

上の前歯が生えてきたら、歯ブラシを使ってみがきましょう。特に上の前歯はむし歯になりやすいので、歯と歯の間を丁寧にみがきましょう。

3~6歳は乳臼歯の生え始め。溝に汚れが溜まりやすいので、保護者磨きは念入りに。

【注意点】

● 子どもの頭をひざの上にのせる。

● ハブラシはヘッドが小さいものを。

● お母さんが歌を歌ったり、数を数えたりすると効果的。

● 子どものあごを手で支える。

● ハブラシは鉛筆を持つようにして、毛先を歯に対して垂直に当て、軽い力で横に小刻みに動かす。

● 痛くないようにみがく。上唇の裏側にあるヒダ(上唇小帯)はハブラシが当たると痛いので、人差し指でガードする。

むし歯予防と歯並び育ては0歳から

2022年6月20日

歯並びの土台は授乳の時につくられます。歯が生えてくる頃に赤ちゃんの顎の発育が遅いと、歯の生えるスペースが狭くなるため、ねじれたり、重なって生えてしまいます。そのため、まず大切なのが授乳の仕方です。歯が生える前に、赤ちゃんがおっぱい吸う行為が唇や舌を使う筋肉を発達させ、その刺激で顎骨も発達するからです。

あごを育てる授乳のコツは①乳首をしっかりお口に含ませ、お口全体を使えるようにしましょう。②赤ちゃんの目を見ながら授乳しましょう。③哺乳瓶の場合は、乳首が劣化すると楽に飲めてしまうため、乳首はまめに取り替えましょう。

乳歯は3歳頃までに生えそろいます。生後7~8ヶ月ごろになると、赤ちゃんに始めて歯が生えます。1歳ごろには上4本、下4本の前歯が生え、2歳から3歳くらいまでに20本の乳歯がそろいます。

乳歯はむし歯になりやすいです。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が柔らかく薄いため、むし歯になりやすいのが特徴です。痛みも感じにくいため、気づいたときはかなり進行していることも。乳歯のむし歯を放置していると、永久歯にも影響があります。

歯が生えたら定期的に歯科を受診して予防しましょう。

赤ちゃんの歯は妊娠中から育っています

2022年6月11日

ついに梅雨に入り、ジメジメして嫌ですね。さて、今日は赤ちゃんのお話。

赤ちゃんの歯は、お母さんのお腹の中にいるときに発育が始まっています。妊娠初期には歯の芽ができ始めているのです。そして乳歯だけではなく、永久歯の芽もでき始めているのです。

妊娠7週目ころから乳歯の芽ができ始め、妊娠4ヶ月の後半から乳歯が形作られ、この頃には永久歯の芽もでき始めます。

丈夫な歯を作るにはお母さんが健康であることはもちろん、バランスの取れた食生活を通して、お腹の赤ちゃんに栄養を補給することが大切です。カルシウム・タンパク質・リン・ビタミンA,C,D・鉄分など、歯を強くする栄養hあたくさんあります。

お母さんのお腹の中にいるときから、赤ちゃんの歯を強くしていきましょう。

 

歯周病のアニメ

2022年4月18日

こんにちは。ここなつ歯科です。

日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会でアニメ動画を作成しました。

https://www.perio.jp/nyankamuchu/

歯を失う原因の1位は歯周病です。45歳以上の50%以上が歯周病であるとともに、15~24歳でも約20%が歯周病に罹っています。

自分が歯周病になるわけがないと思っている若者に、歯周病の怖さ、予防と
治療の必要性、歯科受診の重要性を周知したいと考え、啓発アニメ動画が作成されました。

全6本で構成。時間のあるときにでもご覧下さい。小難しい動画ではなく、楽しめますので。

【にゃんかむちゅ~】#1 かわいい、って言われちゃった

【にゃんかむちゅ~】#2 食べちゃいたいくらい大すき

【にゃんかむちゅ~】#3 いままで全部ウソだったの?

【にゃんかむちゅ~】#4 ふたりだけのおともだちなんだ

【にゃんかむちゅ~】#5 運命ってなに?運命なんて変えてみせよう

【にゃんかむちゅ~】#6 ずっと大事でそばにいて

妊娠中はお口のトラブルが起りやすい

2022年3月21日

先日お話ししたようにおおたかの森は子育て世代が増加しております。街中で妊娠中でお腹の大きなお母さんもよく見かけます。

妊娠中は、女性ホルモンの作用で、唾液がネバネバしてお口の中を洗い流す働きが低下し、口腔細菌が増殖・変化してむし歯や歯肉炎になりやすくなります。

つわりのために歯みがきが出来ない、食事の回数が増えるなど、お口の中の環境を悪化させる要因も増えて、リスクが高まります。

妊娠中はレントゲンを撮ったり、抜歯などの外科処置・投薬は慎重にならなくてはなりません。妊娠前に歯科を受診した際、親知らずの状態を見てもらいましょう。診察やエックス線写真でむし歯にかかっていたり、歯肉の炎症を起こす可能性が高い場合は、事前に治療することをおすすめします。

歯周病が怖いのはお腹の赤ちゃんにも影響することです。歯周病は早期・低体重出産のリスクもあります。適切なケアをしましょう。

妊娠安定期に入れば、ある程度の歯科治療は可能ですが、出来ない処置もあります。

妊娠を希望される方は、同時に歯科も事前に受診することをおすすめします。

おおたかの森のここなつ歯科

2022年3月7日

日本は少子高齢化が進み人口減少が叫ばれる昨今、流山市は人口増加率が5年連続1位。しかも!子供の増加率が団塊の世代を超えて今や子育てのしやすい街、『母になるなら流山』と言われる街になっています。とくにおおたかの森は『千葉の二子玉』などと呼ばれ、多くのメディアで取り上げられています。歯に絹着せぬ発言でお馴染みの千葉県出身マツコDXさんも『あの洒落こいた街』『市長さんがまぁ〜やりて』といろいろな番組で発言されていました。

ここなつ歯科はそんな流山市おおたかの森で開業しもうすぐ3年が経ちます。私自身流山で子育てをしていて、本当に子育てがしやすく住みやすい街だと感じています。実際にここなつ歯科の周りには保育園、幼稚園、大きな公園、ピアノ教室、病院、学校と歩いて行けるところになんでもそろっています。街の雰囲気が明るく人が優しい感じがします。

ここなつ歯科も開業当初から家族みんなで通える歯科医院を目指し、お子様向けのイベントを開催したり、わかりやすい丁寧なカウンセリングで納得した治療を受けて頂けるシステムを作っています。

例えばお子様のむし歯をゼロにしたい場合。お子さんの歯ブラシを頑張り、フッ素塗布に通っていれば、お子さんにむし歯が出来ないかと言うと、そんな事はありません。むし歯は生活習慣の大きな影響を受けます。例えば『歯を磨きなさい、歯医者に行きなさい』と子供に伝えても、お母さんお父さんが歯を磨かなかったり、歯科医院に通っていなければお子さんは言うことを聞くでしょうか?歯医者に通う事、歯を磨く事は特別なことではなく、生活の一部である。そうお子さんが思えることがむし歯0の第1歩です。ここなつ歯科はそんな生活の一部になれるような歯科医院作りをしています。気軽に通えて相談できる近所の歯医者さんを目指して頑張りますので、今後ともよろしくお願い致します。

歯周病と全身疾患

2022年2月21日

お口の中の病気、特に歯周病は口の中だけにとどまらず全身に影響すると言われています。 

歯は固い硬組織が体の中と外を貫いている器官で、その硬組織と軟組織をつなぐのが歯肉(歯茎)です。歯肉と歯との間の溝を歯周ポケットといい、そこには常に細菌が常在しており、炎症を起こすと歯肉組織の断裂が起き、細菌が侵入してきます。その細菌が血流にのり、全身にまわって各臓器に定着すると全身疾患が引き起こされる場合があります。

細菌が体内に進入することを菌血症といいます。一過性の菌血症は、歯を抜く、歯石とりなどの歯科治療だけでなく、食事で噛むときや歯ブラシによっても引き起こされることが報告されています。

健康な方は、免疫機構により細菌は排除されますが、何らかの疾患をお持ちの方や、高齢な方は抵抗力が弱く、細菌を十分排除できない恐れがあります。

お口の中が不潔になると歯にプラーク(歯垢)が溜まり、歯茎に炎症が生じて腫れてきます。そのような状態で、食事や歯磨きを行うと口腔細菌が血管内に入り菌血症が生じます。抵抗力が低下している方は、敗血症に移行することもあります。血管内に入った口腔細菌が心内膜に付着・繁殖し、感染性心内膜炎が発症することも報告されています。亡くなった患者さんの心内膜の菌を培養して調べると約4割が口の中の細菌であったという報告があります。特に心臓病や免疫力の低下した方は、お口の中の環境整備に注意する必要があります。

歯周病は生活習慣病に大きく関係しています。動脈硬化の主な原因は、遺伝的要素、脂質異常症(高脂血症)、高血圧などと考えられていました。最近の研究では歯周病関連細菌や歯肉の炎症が血管内皮細胞を傷害して動脈硬化を悪化させるのではないかとも考えられています。

また、歯周病原菌の中には血小板の凝集機能をもっている物もあり、血小板がはがれ、血流に乗り血栓を引き起こし、動脈の梗塞を引き起こす可能性も考えられています。

歯肉の炎症自体が、糖尿病を悪化させる要因とも考えられています。炎症反応によって生じた毒素が毛細血管から血液中に入り込み、インスリンの機能を障害していると考えられています。一方、糖尿病で血糖コントロールがよくないと、感染に対する抵抗力が低下し、口腔の中の細菌が増殖しやすいことから、歯周病も悪化します。

その他、歯周病は妊婦に対して低体重児出産を促すことが報告されています。嚥下障害のある方は口腔内に細菌が多いとそれが肺に入り肺炎の原因となります。

このように、歯周病は全身の健康に大変関与しています。歯周病は日々の歯磨き、定期的なクリーニングで予防することが出来ます。また、歯周病に罹患した患者さんも適切な治療を行うことで改善が見られます。人生100年時代、歯周病予防・歯周病治療に力を入れましょう。

歯の根のむし歯予防方法

2022年2月7日

歯の根のむし歯を予防するためには何よりも歯茎を下げない事が重要です。しかし、歯茎の下がりは加齢変化とも言われ年齢とともに下がってくるのは仕方のない事です。少しでも歯茎が下がるのを予防するために、間違った歯ブラシ方法で歯を磨くことが無いよう、歯科医師、歯科衛生士に正しいブラッシング方法を学びましょう。また、歯茎が下がる一番の原因は歯周病です。歯周病は歯を支える骨を溶かす病気です。歯茎は歯を支えている骨にくっついていますので、骨が溶けてしまえば歯茎も下がってしまうのです。歯周病の早期発見、早期治療は歯茎が下がるのを予防する一番の方法と言えます。

歯茎が下がってしまったら歯の根は柔らかくむし歯になりやすいので、正しい歯ブラシを行い、歯を強くするフッ素が含まれた歯磨き剤を使用し、歯の根を守る必要があります。

歯の根のむし歯は歯を失うリスクが高いです。正しい歯磨きと定期的な健診で歯を守りましょう。

歯の根のむし歯

2022年1月28日

歯の根のむし歯(根面カリエス)は歯茎が下がり、歯の根の部分(根面)が露出したところにできるむし歯です。特に歯の根は酸に対する抵抗力が弱いため、非常にむし歯になりやすく進行も早いため、歯を失うことになりやすいむし歯です。

歯は、硬いエナメル質と軟らかい象牙質の大きく二つの層にわけられます。健康的な歯茎で歯の根の露出が無く歯茎から見えている部分はエナメル質に覆われています。エナメル質はとても硬い材質です。

歯の根は象牙質という柔らかい有機質(主にコラーゲン繊維)で出来ており硬さはエナメル質に比べてかなり弱いです。歯周病や強い力で歯磨きを繰り返したことにより歯茎が下がり、本来歯茎に埋まっている部分の象牙質がむき出しになると歯の根は酸ですぐに溶かされてしまいます。歯の根元のむし歯は『大人のむし歯』と言われています。東京歯科大学・杉原直樹教授らによる2016年の報告では、歯の根のむし歯(根面カリエス)は30代で発症が見られ、その有病者率は40代で約20~30%、50代でほぼ30%、60代では約45~50%でした。歯の根のむし歯リスクは40代で急激に高まり、以降、加齢にともなってリスクがより高くなります。

歯の根のあたりが黒くなっている場合には歯科医院の受診をおすすめします。

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