ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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鬼滅の刃

2020年11月4日

早いものでもう11月ですね。今年も残りわずか、みなさんどんな1年でしたか?

今年はなんと言っても『鬼滅の刃』が流行りましたね。コロナの影響もあり、おうち時間ができ、わたしもAmazonプライムでアニメを鑑賞しました。

それで終わっていたのですが、周りの方に聞くとその続きから更に面白くなると聞き、ついにわたしも単行本に手を出しました。まだ読み切っていませんが。

こうなってくると映画も気になりますね。

ウチのスタッフにもファンは多く、当院受診の際は是非、鬼滅の刃の会話をしてみて下さい。

そんな鬼滅の刃ですが、鬼になるとみんな、歯が牙(きば)になりますね。顔は変っていないのに牙になるとガラッと雰囲気が変ります。禰豆子(ねずこ)も竹を加えている時と外した時では顔つきが変りますね。

歯というのは人に与える印象を大きく変えます。

「芸能人は歯が命」というCMが30年ぐらい前にありましたが、芸能人はみなさん歯をきれいにきれいにきれいにしています。やはり写る印象が変るからです。

今はコロナもあり、みなさんマスクをしての生活が多いと思います。マスクをしていれば口元は見られませんね。

逆を言えば今がチャンスです。

今のうちにキチッと治療して、マスクを外して生活出来るようになったときには、きれいな歯を見せつけてみてはいかがでしょうか。

気になることがあれば、かかりつけの歯科医院にご相談ください。

ここなつ歯科の由来

2020年10月30日

こんにちは。季節も秋になり上着が必要な季節になってきましたね。

秋の魚、秋刀魚も水揚げ量がやっと増えてきたようですね。わたしもまだ今年は食べていません。

さて、いつもは歯に関連したお話ですが、今日は「ここなつ歯科」の名前の由来や当院のシステム、治療方針について少しお話ししたいと思います。ホームページにも書いてあるのですが、改めてお話しさせていただきます。

「ここなつ」という当院の名前は「ここなつ、ヤシの木」に縁があり決めさせていただきました。

まずは私の出身が宮崎県で、行ったことのある方はご存じかもしれませんが、街中にフェニックスの木(ヤシの木)がたくさん植えられ、宮崎県の木とされています。病害虫に強く、寿命が長いことからフェニックス(不死鳥)と名付けられた木で県民からとても愛されています。宮崎県の一ツ葉有料道路や日南フェニックスロードはわたしも大好きでドライブにおすすめです。

また、10年ほど前に旅行先のビーチでハンモックに揺られ寝ていると、上からココナツの実が私の頭の真横に落ちてきたことがありました。ビックリしていると現地の人が「あなたラッキーね」と言って、ココナツの実を割ってジュースを飲ませてくれました。あと数センチずれていたら大けがをしていたかもしれないのに、それをプラスにする現地の人に感動しました。

木にも花言葉がある事をご存じですか?ここなつの木の花言葉は「固い決意、勝利、成功」です。私はそこも気に入っています。

そんなことから「ここなつ歯科」と名付けさせていただきました。

当院では、何よりもカウンセリングを重視した診療を理念としています。その理由は、大学病院で勤務していた頃「町の歯医者では治療内容や治療方針がよくわからないから不安になって、わざわざ来ました」という言葉をよく耳にしていたからです。こうした経験を活かして、当院ではまず患者さんのお話を時間をかけてじっくりうかがい、治療内容や治療方針についてご納得いただけるまで説明いたします。そのための時間や手間を惜しむことはありません。これまで「歯科医師に遠慮して希望が言えなかった」「何をされるかわからず不安だった」という方は、何でも聞いて下さい。

そしてわたしの地域に対する『ここなつ歯科』の考えです。

皆さんが健康で元気に歳を重ねていくためには「良く咬める」という事が重要です。今では脳梗塞、心筋梗塞、肺炎、認知症など様々なところで歯周病との関連が取り上げられており、実際にそのような研究もなされています。

わたしは皆さんが健康で長生きしていただくために、みなさんの歯を守ることで一緒に歳を重ねて行ければと考えております。ご高齢の方は今からしっかり咬めるように。20代、30代の方は予防に力を入れて。小さなお子さんは大きくなったときに後悔しないような口の中に。そのために当院では始めて受診された方には全体的な検査をさせていただき、カウンセリングに時間をかけ、少しでも悪いところはすべて治し、それを維持し予防することでいつまでもしっかり咬める口腔環境を作って行ければと考えています。

みなさん一緒に歳を重ねていきましょう。

追伸;今後も歯のことに限らずみなさんに情報を発信して行ければと思います。

良くかめば歯並びも

2020年10月6日

こんにちは、ここなつ歯科です。

秋になり過ごしやすい季節になりましたね。秋は美味しい食べ物がいっぱい。美味しく食べるにはしっかりとした口腔内環境が必要です。しばらく歯科を受診していない方は、一度診てもらうことをおすすめします。

さて、今回は子供の歯並びについてです。

歯は馬蹄形に並んでいますよね。中心に舌がありその回りを頬や唇に覆われていて、その間に歯があります。食事をするとき歯で物を噛みますが、歯の上に食事を運んでいるのは舌であり、頬、唇が誘導しているのです。食事中に下を噛んだり頬を噛んだりしてしまうのは食事の邪魔をしているのではなく、一生懸命噛むための手助けをしているのです。

つまり良く噛むことで、歯は正しい位置に並んでくるのです。小さなお子さんが良く噛んで食べることは歯並びに大きく関係します。年齢が小さいからと言ってご飯を細かく刻んだり、柔らかくしたりして与えていませんか?その必要はありません。例えばカレーの具材、ジャガイモ、にんじんなど、わざと大きく切り、自分でかみ切って食べるぐらいがちょうどいいのです。ハンバーグやパン、お菓子など柔らかい物はたくさんありますので、最近のお子さんはかみ切る力も弱くなってきています。

また、食事中の飲み物はどうしていますか?食事中は飲み物が無くても食事は出来ます。水や麦茶があると、口に物が入っている状態で水を飲み、良く噛まずに飲み込んでしまいます。食事中の水分はお味噌汁やスープで十分です。飲み物は食後に出すのも大切です。

お子さんに「早く食べなさい」とせかしていませんか?そう言われると急いで食べようと良く噛まずに飲み込んでしまいます。しっかり噛んで食べるように見守りましょう。ただテレビをつけたままだと、テレビに夢中になり食べるのが遅くなります。食事の時はテレビを消して家族で会話をして楽しい食事の時間にしましょう。正しい姿勢でしっかり噛んで歯並びをよくしましょう。

そうは言っても、最近のお子さんは顎が小さく、歯が多きいのが現状です。歯並びが気になる場合はかかりつけの歯科に相談しましょう。

顎の痛み、音がなる

2020年8月19日

お盆休みも明け、夕方にはヒグラシの蝉が鳴くのを聞くようになりました。しかしまだまだ暑いですね。皆さん、熱中症には気を付けてください。

さて、口を開けたり閉じたりする時に耳の付け根あたりでカックン、コキッというような音がなることはありませんか?物を噛むと痛かったり、口を大きくあけてあくびをすると痛みがあったり、口が開きづらかったり。

そういった症状は顎関節症(がくかんせつしょう)と呼ばれるアゴの関節やその周囲が何かの原因で痛みが出たり、動きにくくなるの病気です。

顎関節症の多くは適切な対処で、日常生活に支障をきたすことがない状態になりますが、症状が重い場合そのままにしておくと改善が難しくなることもあります。

【顎関節症の代表的な症状】

  • 顎関節やその周辺の違和感、痛み
  • 噛む時の違和感、痛み
  • 口を開け閉めする時の音
  • 口が開かない

このような症状がある場合は無理に大きく口を開けたり、硬いもを食べないようにしましょう。

顎関節症は酷くなると肩こりや腕や指のしびれ、偏頭痛、耳や鼻にも不快感を覚えることもあります。このように症状は広範囲にわたり、人によっては軽い症状から重い症状まで、個人差が大きいのが特徴です。

【顎関節症の原因】

  • 原因はいろいろなことが考えられます。
  • 噛み合わせの異常
  • 精神的緊張やストレス
  • あごの周りの筋肉の緊張
  • 無理な噛み合わせによる顎関節への負担
  • 歯ぎし
  • 悪習癖

顎関節症は複数の状態からなる場合が多いようです。

【顎関節症の治療法】

  • 噛み合わせを治す
  • マウスピース
  • 入れ歯や被せ物などを入れる
  • 重症の場合は手術をすることもあります

インターネット等で検索すると顎関節症の自分での治し方などが出てきます。

口を大きく開けない、硬いものを食べない、頬杖をつかない、うつ伏せで寝ない、ストレスを減らす、温める、マッサージをするなどと出てきますが、むやみに行う事で症状を悪化させてしまう事もあります。

自己診断せずにかかりつけの歯科医院にご相談下さい。

なぜ歯科治療は時間がかかる

2020年7月29日

皆さん、歯科治療は「時間と回数がかかって大変」と思うことはありませんか?特に今は、新型コロナウィルス感染症の流行もあり、不要不急の外出を減らすために歯科受診も後回しにとお考えの方はいませんか?

歯の治療には「詰め物をする」「歯の神経をとる」「歯が無いところを補う(義歯やインプラント)」「歯周病を治す」などがあります。

まずは、歯の詰め物をする。むし歯になったところを削って治します。比較的小さなむし歯の場合に行います。1~2回の治療で終わることが多いです。

歯の神経を取る。むし歯が神経まで達し強い痛みが出た場合に神経を取る治療をします。通常3~4回程度ですが、歯の根の神経が通っている管は細く、複雑な構造をしており人により形態は様々です。時間がかかるときは10回以上かかることがあります。また、神経を取った歯は、栄養が行かなくなるためもろくなります。よって神経の治療のあと冠を被せることが多いです。土台を立てて型取りをして冠を被せるのに3~4回。つまり神経をとってから冠を被せるまで7~8回かかります。一度神経を取った歯は根の先が化膿してくることがあります。そうなると同じように冠を外し根の治療を再び行いますのでやはり7~8回かかります。

歯がないところを補う治療は、ブリッジ、義歯、インプラントなどがあります。ブリッジ義歯は状況にもよりますが、3~5回ぐらいの回数がかかります。又インプラント治療は半年ぐらいかかります。

歯周病の治療は回数を決めるのがとても難しいです。歯周病は生活習慣病の一つ、慢性的に進行します。治療を開始して治るのも徐々に徐々になので、とても時間がかかります。

また、悪いところを治療しようとすると、両隣の歯も治療しないといけなかったり、全体を治療しないと入れ歯を作れなかったり、歯周病の治療が終わらないと冠を入れられなかったり、と様々です。そうなると更に時間がかかります。

早期発見早期治療という言葉がありますが、歯科も同じです。小さいむし歯を早く見つけて少ない回数で終わるのが一番です。

「ちょっと黒いけど、痛くないからまだいいや」「少し痛かったけど、治まったからもう少し様子を見よう」など、放置している人はいませんか?「そういえば最近痛くないけど、なおったかなぁ?」、なんてことはありません。口の中のむし歯や歯周病は自然に治ることはありません。

新型コロナウィルス感染症が流行っているから、歯科治療は後回しにという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今まで述べてきたように、早く治療して早めに終わらせる、また、緊急性がないから予防は後回しではなく、予防することで来院回数、外出回数を減らすことが大切です。

今だからこそ後回しにせず、予防(定期検診)に力をいれ、そして気になることは早めに診てもらいましょう。

ひどい歯周病の治療法

2020年7月27日

歯医者に行ってこんな事を言われた事はありませんか?

『歯周病ですね。では、歯石を取ります。家では良く磨くようにして下さい。』

1~2回の通院をして『終わりですよ』となったことはありませんか?

そもそも歯周病には程度により段階があります。軽度〜中等度程度の歯周病でしたら歯石を取り、歯を磨く事で症状が安定してきますが重度の歯周病の場合は歯石を取って歯ブラシをしているだけでは症状が安定する事はありません。

歯周病は歯を支えている骨が歯周病菌によって溶かされていく病気です。1度溶けてなくなってしまった骨は、歯石を取っても元に戻る事はありません。ではどのような治療が行われるのでしょうか。

中等度〜重度の歯周病の場合まず、歯茎より上に付いている歯石(縁上歯石)を除去します。そして家での歯磨きが適切に行えるようにブラッシング指導と言われる歯の磨き方の指導を歯科医師、歯科衛生士が行います。歯茎の炎症が軽減してきたら、歯茎に局所麻酔を行い歯茎の中に付いている歯石(縁下歯石)を除去します。この処置で症状が安定する方が多いのですが、重度歯周病の場合溶けて無くなってしまった骨の部分が大きく歯石を除去しても骨が出来て来ることはありません。無くなってしまった骨を再生させるには歯周外科処置とよばれる歯茎の手術が必要です。

全ての重度歯周病の方が骨を作る手術ができるわけではありませんが基本的な治療の結果、骨の無くなり方などを精査し骨を作る薬が適応するか判断します。

残念ながら骨を再生させる薬が適応でない方には薬は使用せずに歯茎の中についている歯石を全て取り切るために手術をすることもあります。

では、歯周外科処置とはどんな手術なのでしょうか。

歯周病により骨がなくなってしまった場所に局所麻酔をします。その後歯茎をメスで切開し歯と歯を支える骨から歯茎を少し剥がします。そして目で見える状況を作り、歯の周りについている歯石を除去し、炎症により歯の周りに付いた病的な組織を除去します。その後、患部を清潔に洗い流して骨を再生させる薬を塗布し歯茎を閉じて糸で縫っていきます。

糸は傷の治り方によって抜糸する日を決定しますがだいたい、1週間〜2週間で抜糸します。

手術は全身麻酔や部分麻酔ではなく、局所麻酔で行いますのでその日のうちにお帰りいただけます。手術の時間は歯の本数や状態により前後しますが早い方では30分で終了する事もあります。

手術後は安静にして頂く事が前提ではありますが、日常生活を特に変える必要はありません。激しい運動や過度の飲酒、湯船に長く浸かる、刺激の強いものを食べるなどの行為は避けて下さい。

他院で重度歯周病で治療が無理だと言われた方もぜひ1度ご相談下さい。

ホワイトニングって

2020年7月13日

ホワイトニングって聞いたことありますよね。でも興味はあるけどどんなものか分からない、と言う人も多いと思います。

歯は365日、毎日使っています。そして何年も何年も。そうすると段々と汚れが付いてきます。歯石も付いてきます。汚れは歯の奥に染み込んでいきます。

そこで皆さん、歯医者さんでクリーニングや定期検診を行なっていると思います。クリーニングや定期検診は歯石を取ったり着色を取ったりしますが、歯に染み込んだ色を取ることは出来ません。それを取って歯を白くするのがホワイトニングです。

主な成分は過酸化水素です。

ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。それぞれ長所、短所があります。

オフィスホワイトニングは歯科医院で行うものです。治療時間は1〜2時間。一回で白くすることが出来ます。さらに上を目指す人は1週間おきに3回ほど繰り返すと効果的です。

一方、ホームホワイトニングは自宅で行うホワイトニングです。その人に合ったオーダーメイドのマウスピースを作り、そこに薬品を入れて行うものです。家で行うので自分のタイミングで出来ます。ただ歯科医院で行うものと違い、安全性の高い薬品(強く無い薬)を使うので、一般的には1日2時間を2週間ほど続けて行います。

効果を最大限に生かすにはデュアルホワイトニングといって、オフィスホワイトニングをした次の日からご自宅でホームホワイトニングを行う方法です。これは両方のいいとこ取りになるのでとても効果が出やすいです。

ただ、ホワイトニングには後戻りがあります。肌を日焼けしたあと時間が経つと元に戻るのと同じように少しずつ元に戻ります。0から100まで白くなったものが0に戻るわけではありませんが、60ぐらいまでは時間とともに戻ってきます。オフィスホワイトニングは1日で一気に白く出来ますが、後戻りがしやすいと言う短所があります。それに比べホームホワイトニングは2週間かけてじっくり白くしていくので後戻りもしにくいです。

ホワイトニングの注意点もあります。お薬の効果で一時的に歯がしみるようになることがあります。これは外国人に比べ日本人は歯が薄いので出やすい傾向があります。よってもともと知覚過敏などがある人、虫歯でしみるところがある人はホワイトニング前に治療をおすすめいたします。余談ですが、海外製のホワイトニングは薬が強く白くするのを売りにしているものもありますが、日本人の場合、知覚過敏がひどくなることがあります。

また、先で述べた着色や歯石はホワイトニングで落とすことが出来ません。汚れが多い人はホワイトニング前にクリーニング(歯石とり)をすることをおすすめします。

ホワイトニング直後は色を吸収しやすいのでそこも注意が必要です。ホワイトニングをした日に、カレー、赤ワイン、タバコなど濃い色のものは避けなければいけません。推奨は24〜48時間避けたほうが良いと言われています。つまりホームホワイトニングは2週間、気をつける必要があります。

ホワイトニングは芸能人のように真っ白になるわけではありません。はじめに述べたように長年の染み込んだ汚れを取って、生えたての永久歯に近づけて自然な白さにするものです。肌の日焼けで黒くなりやすい人、元に戻りやすい人がいるようにホワイトニングにも、効果が出やすい人、出にくい人がいますので、興味のある方は是非まず歯科医師に相談してみましょう。

妊娠中は歯がもろくなる?

2020年7月6日

ここなつ歯科のスタッフが妊娠し、当院からはじめての産休、育休を取得することになりました。つわりの間はとても辛そうでしたが、一生懸命、働いてくれました。

さて、今回は私が以前診た、妊娠中に歯がぼろぼろになってしまった患者さんについてお話しします。

妊娠前より通ってくれている患者さんで、治療した歯も少なくホワイトニング・ガムブリーチ(歯茎をきれいにする治療)なども行い、歯に関心の高い患者さんでした。定期健診もしっかりと来ていた方でしたが、ある時期よりしばらく来院が途絶えてしまいました。1年ほど経ち久しぶりに来院されたときに『子供が生れた』と、とてもうれしい報告を受けました。それと同時に口の中を診てみると、とてもきれいな歯だったのに、歯と歯茎の境目が白濁しており、全体的に初期う蝕になっていました。

さて、なぜこのようになってしまったのでしょうか。

この方は、妊娠中のつわりがひどかったとのことで、食事をとることもままならなかったと。そこで栄養をとるためにスポーツ飲料水を常に飲んでいたそうです。また、歯ブラシも口の中に入れるのがつらい状態で、歯ブラシもできなかったとのことです。

風邪や我々歯科医師の場合、抜歯後などで口が開けられず食事がとれない時など、スポーツ飲料水などで水分補給、栄養補給をすることは私もあります。

しかしスポーツ飲料水には糖分もたくさん含まれています。500㎖で35g程度入っているものもあります。それをちびちび飲んでいると、常に口の中は糖分がある状態で酸性に傾き、歯を脱灰(虫歯に)させていきます。

また、つわりで嘔吐を繰り返すと胃の酸で歯が溶けてしまうかたもいらっしゃいます。(酸蝕症)

その他、妊娠中はホルモンバランスが乱れ、歯肉炎(妊娠性歯肉炎)になりやすくなります。歯ブラシで血が出るようになったときはそのサインです。

お腹の中に新しい命を宿すことは、人生において最大の出来事のひとつです。以前もブログでお話ししたように、生まれてくる赤ちゃんのためにもお母さんのお口の健康は大切です。

ご自分で悩まず、かかりつけの歯科医師にしっかり相談しましょう。

追伸;ここなつ歯科のオープニングから当院を支えてくれたスタッフが妊娠したことに、患者さんからもうれしい言葉をかけていただき、みんなで喜んでおります。元気な赤ちゃんが生まれてくるのを楽しみにしております。

産まれてくる赤ちゃんのために

2020年7月1日

流山市を歩いていると、妊婦さんや小さなお子さん連れの方をたくさん見かけます。流山市の出生率は全国(1.42)を大きく上回る1.67で、関東の市町村ではつくばみらい市(茨城)、さくら市(栃木)についで第3位だそうです。(2017年)

余談ですが、赤ちゃんではありませんが、総務省のデータから、流山市の年少(15歳未満)人口の増加数が全国第1位だそうです。

そこで今日は産まれてくるお子さんの為に出来ることをお話したいと思います。

産まれてくる赤ちゃんは、口の中に限らず無菌の状態で産まれてきます。成長とともにいろいろな物に触れ、免疫力をつけていきます。

お口の中でいうと成人の方で、500~900種類の常在菌がいると言われています。無菌で産まれてきた赤ちゃんも成長とともに、口の中に常在菌が住み着いて行きます。そこで最初に菌をもらうのが、お父さん、お母さんからが多いと言われています。口移しをして食べさせたり、同じスプーンや箸をつかったりと。

つまりお父さん、お母さんの口の中が汚いと産まれた赤ちゃんにもお父さん、お母さんの歯周病菌、むし歯菌が移り住み着いて、むし歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

赤ちゃんの口を守るにはまず、お父さん、お母さんが口の中をきれいにし、予防に努めることが大切です。

『むし歯や歯周病は遺伝するのですか?』と聞かれることがあります。今のところ遺伝するとは言われていませんが、上で述べたように、菌は移り住み、口の中の常在菌が似るとは言われています。また、お子さんが少し大きくなってからは生活習慣も大きく影響します。お母さんと過ごす時間が多いお子さんの場合、お母さんがもともと間食などよく食べる方だと、お母さんだけが食べるわけにはいかないので、お子さんも一緒に間食を取るようになります。ご家族が歯ブラシの習慣がないとお子さんも歯を磨く機会が減ってしまいます。

そうやって、お父さん、お母さんの口の中と、お子さんの口の中が似てくる(むし歯や歯周病)と言われています。

また、お母さんはお子さんが産まれるとどうしても自分の事は後回しになり、歯科受診も途絶えてしまう方が多いです。

妊娠がわかったら、安定期の間に必要な治療をして、まずはお母さんの口の中、そしてお父さんの口の中をきれいにしましょう。

産まれてくる赤ちゃんのために。

追伸;当院の通院患者さんより「ブログを読ませてもらっています。とても役に立ちます。貴重な情報をありがとうございます」と言われ、とてもうれしかったです。微力ですがみなさんのお役に立てるよう続けていきたいと思います。

親知らずを抜く必要性

2020年6月30日

親知らずは永久歯のなかで1番奥に生えてくる歯です。

正式には第三大臼歯、智歯といいますが、生えてくるタイミングが子供から大人になりつつあり、親の手を離れる、親の知らない時に生えてくる歯であることから親知らずと呼ばれています。

親知らずは上下左右に1本ずつ、計4本生えてきます。

最近ではアゴが小さい人が多く、もともと親知らずがなかったり、生えてくる本数が少なかったりする事があります。これは人間の進化であると言われています。

歯科治療に通っていると『親知らずを抜いた方が良い』と言われた経験はありませんか?

ムシ歯にもなっていないのに何故親知らずを抜いた方が良いと言われるのでしょうか。

もちろん親知らずがまっすぐに生えていて、上下左右の噛み合わせも良く、清掃が行き届いていれば抜く必要はありません。しかし、1番奥の狭いスペースに生えてくる親知らずは手前の歯に引っかかり上手く出てこなかったり、斜めに生えたり、清掃不良になりやすくムシ歯になったり菌により炎症を引き起こし、強い痛みが出たり炎症が広がると口が開かなくなったり顔全体が腫れてしまったりします。

親知らず生えてくると手前の歯が押されて歯並びが悪くなったり手前の歯がムシ歯になりやすくなったりもします。

また、生えてくる時期が親の知らない時つまり、大学受験や就職活動中など忙しい時と重なる事が多く、徹夜の勉強などで体力が衰え清掃不良が続いた時などに歯茎に炎症がおき、強い痛みが出てしまい試験に集中出来ないなどの事態になりかねません。

このような様々な理由があり歯科医師は親知らずの抜歯を勧めます。

親知らずは大人になるにつれて歯の根が完成し硬くなっていきます。年齢が若いうちの方が歯の根が完成しておらず、骨も柔らかいので比較的簡単に抜く事ができます。

骨の中に埋まったままの親知らずであってもそれが原因で痛みを発したり、手前の歯に悪影響を与える事があります。

年齢が上がるにつれて親知らずを抜くのが難しくなっていきますが患者さんに合わせた抜歯方法を選択し侵襲の少ないよう処置していきますので心配ごとがあるかたはご相談ください。

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