ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

  • アーカイブ

  • カテゴリー

ホワイトニングって

2020年7月13日

ホワイトニングって聞いたことありますよね。でも興味はあるけどどんなものか分からない、と言う人も多いと思います。

歯は365日、毎日使っています。そして何年も何年も。そうすると段々と汚れが付いてきます。歯石も付いてきます。汚れは歯の奥に染み込んでいきます。

そこで皆さん、歯医者さんでクリーニングや定期検診を行なっていると思います。クリーニングや定期検診は歯石を取ったり着色を取ったりしますが、歯に染み込んだ色を取ることは出来ません。それを取って歯を白くするのがホワイトニングです。

主な成分は過酸化水素です。

ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。それぞれ長所、短所があります。

オフィスホワイトニングは歯科医院で行うものです。治療時間は1〜2時間。一回で白くすることが出来ます。さらに上を目指す人は1週間おきに3回ほど繰り返すと効果的です。

一方、ホームホワイトニングは自宅で行うホワイトニングです。その人に合ったオーダーメイドのマウスピースを作り、そこに薬品を入れて行うものです。家で行うので自分のタイミングで出来ます。ただ歯科医院で行うものと違い、安全性の高い薬品(強く無い薬)を使うので、一般的には1日2時間を2週間ほど続けて行います。

効果を最大限に生かすにはデュアルホワイトニングといって、オフィスホワイトニングをした次の日からご自宅でホームホワイトニングを行う方法です。これは両方のいいとこ取りになるのでとても効果が出やすいです。

ただ、ホワイトニングには後戻りがあります。肌を日焼けしたあと時間が経つと元に戻るのと同じように少しずつ元に戻ります。0から100まで白くなったものが0に戻るわけではありませんが、60ぐらいまでは時間とともに戻ってきます。オフィスホワイトニングは1日で一気に白く出来ますが、後戻りがしやすいと言う短所があります。それに比べホームホワイトニングは2週間かけてじっくり白くしていくので後戻りもしにくいです。

ホワイトニングの注意点もあります。お薬の効果で一時的に歯がしみるようになることがあります。これは外国人に比べ日本人は歯が薄いので出やすい傾向があります。よってもともと知覚過敏などがある人、虫歯でしみるところがある人はホワイトニング前に治療をおすすめいたします。余談ですが、海外製のホワイトニングは薬が強く白くするのを売りにしているものもありますが、日本人の場合、知覚過敏がひどくなることがあります。

また、先で述べた着色や歯石はホワイトニングで落とすことが出来ません。汚れが多い人はホワイトニング前にクリーニング(歯石とり)をすることをおすすめします。

ホワイトニング直後は色を吸収しやすいのでそこも注意が必要です。ホワイトニングをした日に、カレー、赤ワイン、タバコなど濃い色のものは避けなければいけません。推奨は24〜48時間避けたほうが良いと言われています。つまりホームホワイトニングは2週間、気をつける必要があります。

ホワイトニングは芸能人のように真っ白になるわけではありません。はじめに述べたように長年の染み込んだ汚れを取って、生えたての永久歯に近づけて自然な白さにするものです。肌の日焼けで黒くなりやすい人、元に戻りやすい人がいるようにホワイトニングにも、効果が出やすい人、出にくい人がいますので、興味のある方は是非まず歯科医師に相談してみましょう。

妊娠中は歯がもろくなる?

2020年7月6日

ここなつ歯科のスタッフが妊娠し、当院からはじめての産休、育休を取得することになりました。つわりの間はとても辛そうでしたが、一生懸命、働いてくれました。

さて、今回は私が以前診た、妊娠中に歯がぼろぼろになってしまった患者さんについてお話しします。

妊娠前より通ってくれている患者さんで、治療した歯も少なくホワイトニング・ガムブリーチ(歯茎をきれいにする治療)なども行い、歯に関心の高い患者さんでした。定期健診もしっかりと来ていた方でしたが、ある時期よりしばらく来院が途絶えてしまいました。1年ほど経ち久しぶりに来院されたときに『子供が生れた』と、とてもうれしい報告を受けました。それと同時に口の中を診てみると、とてもきれいな歯だったのに、歯と歯茎の境目が白濁しており、全体的に初期う蝕になっていました。

さて、なぜこのようになってしまったのでしょうか。

この方は、妊娠中のつわりがひどかったとのことで、食事をとることもままならなかったと。そこで栄養をとるためにスポーツ飲料水を常に飲んでいたそうです。また、歯ブラシも口の中に入れるのがつらい状態で、歯ブラシもできなかったとのことです。

風邪や我々歯科医師の場合、抜歯後などで口が開けられず食事がとれない時など、スポーツ飲料水などで水分補給、栄養補給をすることは私もあります。

しかしスポーツ飲料水には糖分もたくさん含まれています。500㎖で35g程度入っているものもあります。それをちびちび飲んでいると、常に口の中は糖分がある状態で酸性に傾き、歯を脱灰(虫歯に)させていきます。

また、つわりで嘔吐を繰り返すと胃の酸で歯が溶けてしまうかたもいらっしゃいます。(酸蝕症)

その他、妊娠中はホルモンバランスが乱れ、歯肉炎(妊娠性歯肉炎)になりやすくなります。歯ブラシで血が出るようになったときはそのサインです。

お腹の中に新しい命を宿すことは、人生において最大の出来事のひとつです。以前もブログでお話ししたように、生まれてくる赤ちゃんのためにもお母さんのお口の健康は大切です。

ご自分で悩まず、かかりつけの歯科医師にしっかり相談しましょう。

追伸;ここなつ歯科のオープニングから当院を支えてくれたスタッフが妊娠したことに、患者さんからもうれしい言葉をかけていただき、みんなで喜んでおります。元気な赤ちゃんが生まれてくるのを楽しみにしております。

産まれてくる赤ちゃんのために

2020年7月1日

流山市を歩いていると、妊婦さんや小さなお子さん連れの方をたくさん見かけます。流山市の出生率は全国(1.42)を大きく上回る1.67で、関東の市町村ではつくばみらい市(茨城)、さくら市(栃木)についで第3位だそうです。(2017年)

余談ですが、赤ちゃんではありませんが、総務省のデータから、流山市の年少(15歳未満)人口の増加数が全国第1位だそうです。

そこで今日は産まれてくるお子さんの為に出来ることをお話したいと思います。

産まれてくる赤ちゃんは、口の中に限らず無菌の状態で産まれてきます。成長とともにいろいろな物に触れ、免疫力をつけていきます。

お口の中でいうと成人の方で、500~900種類の常在菌がいると言われています。無菌で産まれてきた赤ちゃんも成長とともに、口の中に常在菌が住み着いて行きます。そこで最初に菌をもらうのが、お父さん、お母さんからが多いと言われています。口移しをして食べさせたり、同じスプーンや箸をつかったりと。

つまりお父さん、お母さんの口の中が汚いと産まれた赤ちゃんにもお父さん、お母さんの歯周病菌、むし歯菌が移り住み着いて、むし歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

赤ちゃんの口を守るにはまず、お父さん、お母さんが口の中をきれいにし、予防に努めることが大切です。

『むし歯や歯周病は遺伝するのですか?』と聞かれることがあります。今のところ遺伝するとは言われていませんが、上で述べたように、菌は移り住み、口の中の常在菌が似るとは言われています。また、お子さんが少し大きくなってからは生活習慣も大きく影響します。お母さんと過ごす時間が多いお子さんの場合、お母さんがもともと間食などよく食べる方だと、お母さんだけが食べるわけにはいかないので、お子さんも一緒に間食を取るようになります。ご家族が歯ブラシの習慣がないとお子さんも歯を磨く機会が減ってしまいます。

そうやって、お父さん、お母さんの口の中と、お子さんの口の中が似てくる(むし歯や歯周病)と言われています。

また、お母さんはお子さんが産まれるとどうしても自分の事は後回しになり、歯科受診も途絶えてしまう方が多いです。

妊娠がわかったら、安定期の間に必要な治療をして、まずはお母さんの口の中、そしてお父さんの口の中をきれいにしましょう。

産まれてくる赤ちゃんのために。

追伸;当院の通院患者さんより「ブログを読ませてもらっています。とても役に立ちます。貴重な情報をありがとうございます」と言われ、とてもうれしかったです。微力ですがみなさんのお役に立てるよう続けていきたいと思います。

親知らずを抜く必要性

2020年6月30日

親知らずは永久歯のなかで1番奥に生えてくる歯です。

正式には第三大臼歯、智歯といいますが、生えてくるタイミングが子供から大人になりつつあり、親の手を離れる、親の知らない時に生えてくる歯であることから親知らずと呼ばれています。

親知らずは上下左右に1本ずつ、計4本生えてきます。

最近ではアゴが小さい人が多く、もともと親知らずがなかったり、生えてくる本数が少なかったりする事があります。これは人間の進化であると言われています。

歯科治療に通っていると『親知らずを抜いた方が良い』と言われた経験はありませんか?

ムシ歯にもなっていないのに何故親知らずを抜いた方が良いと言われるのでしょうか。

もちろん親知らずがまっすぐに生えていて、上下左右の噛み合わせも良く、清掃が行き届いていれば抜く必要はありません。しかし、1番奥の狭いスペースに生えてくる親知らずは手前の歯に引っかかり上手く出てこなかったり、斜めに生えたり、清掃不良になりやすくムシ歯になったり菌により炎症を引き起こし、強い痛みが出たり炎症が広がると口が開かなくなったり顔全体が腫れてしまったりします。

親知らず生えてくると手前の歯が押されて歯並びが悪くなったり手前の歯がムシ歯になりやすくなったりもします。

また、生えてくる時期が親の知らない時つまり、大学受験や就職活動中など忙しい時と重なる事が多く、徹夜の勉強などで体力が衰え清掃不良が続いた時などに歯茎に炎症がおき、強い痛みが出てしまい試験に集中出来ないなどの事態になりかねません。

このような様々な理由があり歯科医師は親知らずの抜歯を勧めます。

親知らずは大人になるにつれて歯の根が完成し硬くなっていきます。年齢が若いうちの方が歯の根が完成しておらず、骨も柔らかいので比較的簡単に抜く事ができます。

骨の中に埋まったままの親知らずであってもそれが原因で痛みを発したり、手前の歯に悪影響を与える事があります。

年齢が上がるにつれて親知らずを抜くのが難しくなっていきますが患者さんに合わせた抜歯方法を選択し侵襲の少ないよう処置していきますので心配ごとがあるかたはご相談ください。

乳歯と永久歯の違い

2020年6月26日

お子さんの歯が生えてくるとムシ歯にならないか心配になりますよね。乳歯は抜けては永久歯に生え変わるからムシ歯になっても心配ないと思う方もいるかもしれませんが、そんな事はありません。

そもそも、永久歯は硬いエナメル質で覆われています。もちろん乳歯もエナメル質で覆われていますが厚みが全く違います。永久歯に比べてエナメル質が薄く柔らかいため一度ムシ歯になってしまうとムシ歯の進行が早く、気づいた時には歯の頭がポロっとかけてしまう事もあります。

生えてくる本数にも違いがあります。乳歯が生え揃うのは3歳〜4歳ごろで上下左右合わせて20本生えてきます。

永久歯の生え揃いは15歳前後で上下左右合わせて28本、親知らずを入れると32本生えてきます。(親知らずの生える時期は個人差が大きいです)

そもそも同じ歯であっても、乳歯と永久歯は全く違うものと考えた方が良いかもしれません。

抜けて生え変わる乳歯なのに、何故ムシ歯になるといけないのでしょうか。

乳歯には永久歯が生えてくるにあたり大切な役割があります。

1. 永久歯が生えてくるまでのスペース確保

2. 永久歯が生える時のガイド

です。

永久歯が、生えてくる年齢になるまでに体が成長し、アゴも育ってきます。永久歯は乳歯に比べて1つの大きさが大きいため、生えてくるまでのスペースを確保するために乳歯が必要になります。

また、乳歯が早く抜けてしまうと生えてくる永久歯はガイドを失ってしまい、どこの位置に生えたら良いのかがわからなくなってしまい歯並びが悪くなる原因になってしまいます。

乳歯のうちにムシ歯が増えてしまうと、ムシ歯の原因菌の数も多くなってしまい永久歯のムシ歯の罹患率も増えてしまうのです。

同じ歯であっても乳歯と永久歯には組織の厚み、硬さなどに差があるためそれを考慮したムシ歯予防が必要です。

乳歯のムシ歯予防には正しい歯磨きとフッ素剤などの使用が効果的です。また、シーラントもムシ歯予防に効果があります。

ムシ歯予防は乳歯が生え始めたときから、始めていきましょう。

何か、分からないことがあればご相談下さい。

歯周病

2020年6月24日

歯周病と言う言葉をテレビ、CM等でも聞くことが多いかと思います。歯周病にならないように歯を磨きましょうとも言われますよね。また、歯槽膿漏という言葉も聞いたことがある方も多いと思いますが、歯槽膿漏と歯周病は同じもので、現在では歯槽膿漏という言葉は使われなくなり、歯周病で統一するようになりました。では歯周病とはどのような病気なのでしょうか?

簡単に言うと「歯周病とは歯周病菌による感染症で歯の周りの骨が溶けて無くなる病気」を言います。骨が溶けて無くなると、歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットが深くなりそこに汚れがさらに入り込んで炎症がおき、歯を支える骨が無くなり歯がぐらぐらになって抜けてしまいます。

そもそもお口の中には500~900種類の細菌(常在菌)が誰にでも存在します。その中で歯周病菌が多い人、少ない人、虫歯菌が多い人、少ない人、またその細菌が活動する場所がある人、無い人と分かれます。ここで注目しなくてはいけないのは歯周病菌が活動する場所があるか無いかが重要になってきます。

歯周病菌は先ほど述べた歯周ポケットが深い場所を好んで活動します。はじめは歯に汚れがたまり歯茎に炎症が起き少しずつ腫れてポケットが深くなってさらに歯周病菌は活動します。

では歯周病の治療とは何をするのでしょうか。ポケットの深い自分では取れない汚れを歯医者さんでとったり、歯石(歯の汚れが石灰化したもの)となってしまった物は自分の歯ブラシで取ることは出来ません。歯医者さんに来たときに歯石をとったり。そのように歯の周りをきれいにしていく事で、歯の周りの歯茎の炎症が引いて、歯茎が引き締まってきます。引き締まることにより歯周ポケットが浅くなり自分の歯ブラシでもきれいな状態を保てる環境にしていきましょう、と言うのが歯周病の治療です。

無くなった骨を全体的に増やして元に戻す治療は今の医療技術では出来ません。歯周病の治療をすると歯茎が引き締まってくるので、人によっては「歯周病の治療をしたら歯茎が下がっちゃったよ」という人もいますが、これは炎症が引いてきて良くなってきたことを意味します。

歯周病は慢性疾患で何年もかかり今の状況が出来ています。治療もむし歯の治療のように削って詰めて終わり、とは行かず、治るのにも時間がかかります。また治療も歯医者さんに行く度に歯科衛生士さんに歯石取りをされ、同じようなことを何度も何度もして、治ってるのか治ってないのかすぐに結果が出ない分、途中で諦めてしまう人も多いです。歯医者さんでいくらきれいにしても食事は毎日とり、口の中は汚れます。家での歯ブラシも歯周病を治す上でとても大切です。

歯周病の治療を始めたら最後まできちっと治療しましょう。当院では家での歯ブラシの仕方から歯周病の治療、予防にも力を入れています。何か気になる方はご相談ください。

手づかみ食べをさせてますか?

2020年6月1日

こんにちは。ここなつ歯科です。

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言も全国で解除になり、少しずつ皆さんも以前の生活を取り戻し始めているかと思います。前の生活に完全に戻るにはまだまだかかりそうですね。

今朝は、小学生の通学姿を久しぶりに見ることが出来ました。幼稚園、保育園も通園が始まっているようです。今年の4月から入園したお子さんも多いかと思います。特に保育園での1歳や2歳のお子さんは、家とは違う場所での生活がはじまりお父さん、お母さんも心配していることでしょう。この時期に良く聞く話があります。

2歳の子。初めての保育園でのお昼。お昼ご飯が出て来て周りの子がご飯を食べ始めると、その子だけ泣いてしまいました。さて、なんで泣いているのでしょう。嫌いな物があったから?お母さんがいなくて寂しいから?いつもと味が違うから?もちろんそのような事もあるかと思いますが、この子は違います。

それは、ご飯の食べ方が分からなかったからなのです。

いつも家ではお母さんが、口に入る大きさにしてスプーンで口まで運び食べさせてくれていました。そう、この子は自分で食べた経験が無かったのです。

お子さんの為と思って、食べやすい温度にし、小さく切ってあげることが愛情だと思っているお母さんも多いかと思いますが、それでは食べる意欲が育ちません。

まずは手づかみで食べさせましょう。テーブル、洋服、周りが汚れるかもしれません。でも手づかみ食べは子供の発育にとても重要です。手で温度を確認し、食べるために指先を使い、口まで運ぶ。手の発育にも大きくかかわります。いきなりスプーン、フォークでは無く、手づかみ食べの期間もしっかり取りましょう。そして口に入りきらない物は前歯でかみ切るのです。この行為も出来ないお子さんが増えてきています。すべてを細かく食べやすくするのでは無く、歯でかみ切ることも大切です。

欲を言えば、食事中の飲み物にも注意しましょう。お茶や水があると口の中に食べ物が入っていても、よく噛まずに飲み物で一緒に飲み込んでしまいます。食事中の水分はお味噌汁やおつゆで十分です。

大きい物をかみ切り、水分で飲み込まずよく噛むことは歯並びにも影響します。

皆さんの生活にも取り入れてみましょう。

歯の治療の痛み

2020年5月11日

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の延長により、皆さんも日々、感染予防には努力されていることと思います。不要不急の外出は引き続き、みんなで控えていきましょう。

当院でも新型コロナウィルスによる感染予防対策として診療当日、来院時に「体調確認」「検温」「手指消毒」「治療前の洗口剤によるうがい」などを行っております。お手数をおかけしますがご協力お願い致します。

治療中も、フェイスシールドの着用、必要があれば防護服の着用、口腔外バキュームの使用、院内の換気、皆さんが触れる場所の消毒などにも、他院同様に力を入れております。

不要不急の外出だからと、お口の中の気になることを放置せず、まずはかかりつけの先生に相談し、その後、今すぐ治療が必要なのか、今は先延ばしにしても大丈夫なのか判断してもらいましょう。歯科の治療は、医療行為です。放置してあとで後悔しないようにしましょう。

さて、今回は「歯の治療の痛み」につてお話していきます。

歯の治療が嫌いな方っておおいですよね。

私も小さい頃から歯の治療はあまり好きではありませんでした。歯の治療が嫌いになる原因は様々ですが、1番は痛みだと思います。他の理由としては『音』、あの独特な「キーン」という大きな音、『消毒液の匂い』、『麻酔のビリビリ感』、『お水が口の中にたまり息が出来ない』、『オェッとなる感覚』、『ガリガリと頭に響く様な歯石除去』など本当にいろいろな理由があると思います。

ここなつ歯科ではそんな苦手を少しでも無くすよう、初診時に歯科の治療で苦手な事を聞いています。例えば、麻酔が苦手な方には電動の注射器を使用し痛みが少なく、麻酔の量を適正にし治療時には麻酔がしっかりと効き、治療後はなるべく早く醒めるように調整しています。削る時の音が苦手と言う方には一般的なタービンと言う機械に比べ音が小さくガタガタも少ない倍速エンジンという機械を使用し侵襲を少なくしています。水が溜まるのが苦手と言う方には常に水を吸い続ける細い管の様な器具を口の中に入れ、そもそも水を溜めないようにします。その他患者さんの苦手を少しでも減らす努力をしています。

歯の治療は痛くて辛いと思われる方も多いですが、少しの工夫で改善できる事も多くあります。

心配な方はどうぞご相談ください。納得のいく治療方法が見つかるまでじっくりとカウンセリングいたします。

歯科医師も患者さんも納得できる治療をしていきましょう。

家でのセルフケアと定期的なプロのお掃除

2020年4月19日

コロナウィルスによる緊急事態宣言が出ている中、歯科での定期健診や歯のクリーニングといった治療が受けられない方も多いかと思います。当院でも感染予防対策として口腔衛生管理など予防的な処置は予約を先延ばしにさせていただいております。

歯科医院に人が集まること、治療による削りかすなどの空気中への飛散などからの感染を出来るだけなくすための対応です。当院の患者さんもご理解、ご協力いただきありがとうございます。そして、その他の皆様もかかりつけの医院での対策で、そのような処置が受けられない方もいらっしゃると思います。

そこでまずは家でのセルフケア(歯磨き)をしっかり行いましょう。ステイホーム、歯を磨く時間は、あるはずです。歯ブラシだけでは無く、時にはデンタルフロス、歯間ブラシなどの補助器具を使い時間をかけてケアしましょう。

では、しっかり磨いていればプロのお掃除は必要無いのでしょうか?やはり毎日同じ事を繰り返ししていると、それぞれの磨き癖が出てきます。いつも歯ブラシが当たっていない場所、また歯石なども付いてきます。歯石となってしまった物は自分で取ることは出来ません。

家の床や車のボディーなど、年に数回ご自分でワックスがけをすることがあると思います。ワックスを掛けることで表面がつるつるになり、ちょっとした汚れはサッと拭き取ることが出来るようになります。 会社のフローリングなどプロの業者さんが掃除、ワックスがけをした後は、自分たちで行ういつもの清掃とはまた違う輝きが出ますよね。

歯も同じ事がいえます。自分で一生懸命磨いていても、少しずつ歯ブラシでは取れない汚れが付いてきます。たばこのヤニ、茶渋、コーヒーやワイン、カレーなど、着色が付いてくると表面はざらざらになってきます。ざらざらになるとさらに汚れが付きやすくなり、そこから虫歯や歯周病が進んでいきます。そこで歯も年に数回、プロにお掃除してもらうことをお勧めします。

自分では取れない汚れを取ることができ、最後は歯を磨き上げていきます(PMTC)。これにより歯もつるつるになり、ご自分の歯ブラシでも簡単に汚れを落とすことが出来ます。

また、歯科医院で行うお掃除は、かぶせ物や詰め物の縁など隅々まで診ていきますので、普段では見過ごしそうな小さな初期虫歯を発見することが出来ます。虫歯も早い段階で見つけられると治療回数も少なくてすみます。

今すぐには歯科医院でのプロのお掃除を受けることは出来ないかと思いますが、通院出来るような時期が来たときは、是非、受診してきれいにしましょう。

ご自分では気になるところが無くても、定期的にプロのお掃除をして歯をつるつるにしておきましょう。

小さなお子さんの歯磨きを上手に出来ない

2020年3月30日

小さなお子さんをお持ちのお母様から

「歯磨きを嫌がってさせてくれない。どうしたら良いか」

と質問を受ける事が多くあります。

そもそも歯磨きの必要性がわからない赤ちゃんにとって口の中に異物を入れられる事が不快で仕方ないのです。

人の身体は中心に向かって感覚が敏感になります。指、腕、肩、頬、口と中心になるにつれて敏感になるのです。赤ちゃんのうちから頬に触る、くちびるに触るなど、触れられる事に慣らす必要がありますがそれで歯ブラシが好きになってくれる訳ではありません。

触られる感覚には慣れるかもしれませんが、歯磨きの必要性が分からない赤ちゃんにとって歯磨きは嫌な事のままです。

では歯磨きが好きになるにはどうしたら良いのでしょうか??

一歳くらいになると人の真似をするのが大好きなお子さんが増えます。言葉や行動で親御さんの真似をしてビックリさせる事もあります。

そこで、子供の前で楽しく歯磨きをする姿をよく見せるようにします。

パパ、ママ、お兄ちゃん、お姉ちゃんなど家族みんなで歯磨きをするのです。初めは何をしているのかわからないお子さんでも、『パパとママが楽しそうにやっているな。』『自分も出来るよ、すごいでしょ。』と真似をするようになります。そんな時に少し大げさくらいに褒めてあげます。すると、『歯磨きをすると褒められる』、『嬉しいからやる。』となり歯を磨く習慣が身についてきます。

少し成長して歯磨きの必要性がわかる頃には歯を磨く習慣が自然に身について行くようになります。

ただの真似っこ遊びから歯磨きの習慣に結びつくには意外と時間はかかりません。

歯磨きは家族揃って楽しく磨く。

これを子供の歯磨きの新定番にしてみましょう。

ただし、本人の真似っこ歯磨きだけでは不足ですので仕上げ磨きを心がけましょう。

1 2 3 4 5 6 7 8