ブログ|流山市東初石・おおたかの森の歯医者|ここなつ歯科

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市役所のトイレで歯磨き

2021年3月22日

3月21日をもって新型コロナウィルス感染症による1都3県における2回目の緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ不安は耐えない状況です。

先日、市役所を訪れた際の事です。訪れた時間がお昼頃だったため、館内は省エネで照明が最低限の点灯で職員も少ない状況でした。用事を済ませ帰る際、お手洗いによりました。

すると市役所の職員がトイレで歯を磨いていました。みなさんどう思いますか?

新型コロナウィルス感染症が流行し始めてから、「公共の場での歯磨きは洗面所に水が飛び散り良くない」などの対策を取るところが出てきました。小学校などでも学校での歯磨きは無くなったと患者さんから聞くこともあります。

でもよく考えて下さい。感染予防のために手洗いうがいをしましょう、と呼びかけています。そうです、感染はまず口から侵入するのです。我々歯科会では

コロナウィルスに対する最も大切な予防法は口の中をキレイに保つこと

をアナウンスしています。これは日本歯科医師連盟でも推奨しています。

コロナウィルス感染症だけでは無く、インフルエンザなどもそうですが、ウィルスの体内への主たる侵入経路は「口腔」からです。

①口腔 → ②喉 → ③気道 → ④肺 と侵入し発症に至ります。

健康な方の口腔内には「口腔粘膜の感染に対する抵抗性」があります。よって、新型コロナウィルス感染症に対抗する最も重要な感染予防対策は口腔内環境を良好に保ち、口から侵入してくるコロナウィルスが粘膜を経て体内に侵入させないようにすることに他なりません。

つまり歯磨きをすることで周りにまき散らす危険性もありますが、歯磨きをすることで予防することが出来るのです。みなさんも手洗い、うがいに歯磨きも加えて予防しましょう。

最初にあげた市役所のお話。職員の方は申し訳なさそうにトイレで歯を磨いていました。別に悪いことをしているわけではありませんので堂々としてほしいです。日本ではまだまだ、職場で「歯磨きが出来る専用の場所」が少ないです。是非、健康の為にも歯磨きを出来る場所をトイレ以外にも設けられると良いですね。

そして定期的に歯科受診をし口腔内を良好に保ちましょう。

震災から10年

2021年3月15日

先日、東日本大震災から10年が経ちました。

当時、大学勤務から一般開業医に転職し、毎日忙しい日々を過ごしていました。2011年3月11日あの日は突然でした。

いつも通り昼休憩を終えて、午後の診察を開始。私はちょうど患者さんの歯を削っていました。すると突然の激しい揺れ、スタッフや患者さんとただならぬ状況に、ただただ不安でしかありませんでした。マンションの1階にあった歯科医院。避難経路を確保し患者さんを1カ所に誘導しました。揺れは長く、外の電柱がグラグラ揺れているのを確認。阪神淡路大震災でマンションが倒れている映像が頭に浮かび、建物の中にいるのが安全なのか、外に出た方が良いのか正しい判断をするのが難しかったです。

強い地震のあとしばらくすると家族の事が心配になり携帯電話を片手に『冷静でいなければ』と思う自分がいました。その後16時頃、別の場所で仕事中の妻から連絡があり、無事である事がわかり一安心…。ふと自宅の状態も気になりました。当時我が家では犬(ミニチュアダックスフント)を飼っていました。先に帰った妻から犬の無事、家の無事を、聞いた時には安堵に包まれたのを思い出します。

地震直後はこのあたりも電力不足による計画停電などがありましたね。それに合わせ歯科医院も休診にすることもありました。

震災から1か月ほど経過した頃には歯科医師にもいろいろと要請がありました。歯型鑑定の依頼、身元不明遺体の鑑定協力です。また、津波から助かったけど入れ歯が流されて食事が出来ない。近隣の歯科もやってないので、日本大学松戸歯学部にある移動診療所が被災地に出向いたとも聞いています。

震災から10年

暮らしぶりは大きく変わりました。

私自身も歯科医師として出来ることが増えました。

子供が産まれ、開業し自分の医院を持ち、守るべき物が多くなった今、自分に何が出来るのか改めて考えています。

開業2周年を迎えることが出来ました

2021年3月8日

こんにちは、ここなつ歯科 院長の五十嵐です。

当院は2019年3月5日に開業し、先日二周年を迎えることが出来ました。これも地域の皆様、そしてスタッフのおかげと感謝しております。

2020年10月30日のブログでもお話しましたが、私は宮崎県の出身です。学生の頃、松戸・流山周辺に住み始め20年経ちました。その頃(1998年頃)はまだ「つくばエクスプレス」も開通しておらず、おおたかの森は何もない場所でした。でも今は開拓もすすみ人口も増えとても住みやすい場所になりました。そしてこの地は若い世代がとても多いです。

このような場所で開業することで、みなさんのお口の中を生涯にわたって守り、良く噛んで食事をすることで、全身が健康で長生き出来るようサポートして行ければと考えています。

わたしの師の受け売りですが、みなさん健康の為にスポーツジムに通いますよね。そのように「ここなつ歯科」も健康の為に通ってもらえる場所になって行ければと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

寒い冬になると乾燥が気になりませんか?

2021年3月1日

お肌や髪の乾燥だけでなくお口の中も乾燥します。歯がキシキシしたり、口の中や喉に違和感を感じるようなときは注意が必要です。

そもそもお口の乾燥(ドライマウス)とはどのような状態なのでしょう?

唾液の分泌が低下して、口が乾いた状態のことをさしますが、口腔乾燥症は唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてをさします。

では、どのような症状があるのでしょうか?

【軽度】

● 口の中のネバネバ

● ヒリヒリ

● むし歯

● 歯垢(プラーク)の増加

● 口臭

【重度(上記症状に加えて)】

● 強い口臭

● 舌表面のひび割れ

● 痛み

● 摂食障害

● 会話が困難になる

● 睡眠障害

唾液には抗菌作用がありむし歯菌や歯周病菌の増殖を防いでくれます。また、口の中の食べカスを、消化器官へと洗い流してくれる役割を担っています。そのため、唾液が不足して口が乾くと、むし歯や歯周病になりやすくなりまた、口臭の原因にもなってしまうのです。

【口が乾く(ドライマウスの)原因】

● 加齢による唾液量の分泌低下(筋力の低下、萎縮)

● 薬の副作用(抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用)

● 糖尿病・シェーグレン症候群 (唾液腺、涙腺などの外分泌腺が萎縮し、口と目が乾燥する自己免疫疾患)

● ストレス(ストレスや緊張で交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制される)

● 口呼吸(鼻がつまっていたり、お口ぽかんの癖)

ドライマウスの治療は完治が難しいといわれています。原因となる状況を排除する必要がありますが、服薬している薬を変更したり、ストレスをなくすなどは大変難しいことも多いので、お口を保湿するための保湿性薬剤、保湿洗口液、保湿ジェル、保湿スプレーの噴霧、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピース、夜間義歯などを症状に応じて使用してもらいます。

症状が軽いうちに対応することで改善が望めます。少しでも心配事がありましたらご相談しましょう。

写真撮影で

2021年2月22日

こんにちは。なかなか緊急事態宣言が終わりませんが、コロナ渦でみなさんいかがお過ごしですか?

私事ではございますが、先日、結婚11周年を迎えました。例年であれば外食等をして、妻への感謝を伝えるのですが、今年は静かに家で過ごしました。場所は家でも、感謝は忘れずに。

今となっては結婚式の写真などなかなか見返さないのですが、ふと結婚式の前撮り写真の時の事を思い出しました。

当時、犬を飼っていたので犬と一緒に撮影が出来、和装が出来るカメラスタジオを探したところ秋葉原に条件があうスタジオを見つけ、撮りに行きました。

ご経験がある方もいるかと思いますが、妻の髪のセット、お化粧から着付け、そして白無垢から色打掛など、準備・撮影に3時間ほどかかりました。犬もはじめはなかなか落ち着いてくれず撮影に苦労したのを覚えています。

撮影が終わると今度は写真選び。フィルムカメラの時と違い、デジタルカメラですのでたくさん写真を撮っています。その中から数枚を選ばなければなりません。私には違いが分かりませんが、女性からすると「いやっ、こっちの方が。でもこっちの顔が。」など写真選びも時間がかかりました。

前振りはこれぐらいにして、ここで本題。

写真を選んでいるときにカメラマンの方より「二人とも歯がキレイですね」と突然お褒めの言葉をいただきました。もちろん我々の職業は言っていません。カメラマンの方が「笑ったときの歯で、印象が大きく変る」と言っていました。「お二人とも歯がキレイだから笑顔の写真がとても良いです」と。

実は私は歯並びが良くありません。前歯はすきっ歯ですし、左の犬歯は八重歯になっています。でも治療してある歯が少ないおかげで歯が白く見え印象が良かったようです。

このように歯で相手に与える印象は大きく変ります。治療してあるからと諦める必要はありません。今はいろいろな材料が出てきています。しっかり治療すればキレイになり印象も変ります。

コロナ渦でマスクをしている今だからこそ、治療のチャンスです。

歯をキレイにしてマスクを外す生活を取り戻したときに、周りの人に良い印象を与えていませんか。

お悩みの方はかかりつけ医に相談しましょう。

結婚式の前撮り写真、どんな写真が撮れたかはヒミツです。

挨拶の時、前歯を10本出す

2021年2月15日

以前、テレビで「あいさつをする時は、前歯を10本出すと相手に好印象を与える」という趣旨の番組をやっていました。前歯を出すためには口角をあげないと見えないので、自然と笑顔になり相手に好印象を与えるとのことです。

確かに第一印象が明るい人に対しては好印象ですよね。受付やレジなどでムスッとした人に当たると、何となくこちらもふてくされた顔になっちゃいますよね。ただ中には歯に自信が無く前歯を隠してしゃべる人もいるでしょう。それでも恥ずかしい人は常にマスクをしている人もいるでしょう。

1995年に歯磨き粉(アパガード)のテレビCMで「芸能人は歯が命」という東幹久のコマーシャルがありましたが、前歯というのはその人の第一印象を大きく変えます。だから芸能人はお金をかけて歯をきれいにするのですよね。

皆さん、ご自分の歯をあきらめていませんか?もちろんお金をかければきれいに出来ますが、それだけではありません。日々の歯磨きや定期的なメインテナンスをこころがけるだけでも歯の状態や歯茎の状態は変ってきます。詰め物が古くなって色が変ってしまいむし歯になってきている、被せ物の縁が見えてきて黒くなってきている、歯茎が下がって歯が長く見える、など。

物によっては保険の範囲内で治療するだけでも、だいぶ印象が変ることもあります。被せ物一つとっても自費も含めるとたくさんの種類があります。その人の目的にあった材料・治療法を行うことで見た目もきれいになります。

まずはかかりつけの歯科医院に相談してみましょう。

そしてあいさつをするときは前歯を10本みせて相手に好印象を与えましょう。そのことで気分もあがり、何か良いことが起きるかもしれませんよ。

残念ながら、コロナ渦の今はマスクが必需品ですが。

冷たい物を食べると歯がしみる

2021年2月8日

冷たい飲み物やアイスなどを食べた時にキーンと歯がしみた事はありませんか?

「あれ?むし歯かな?」と思い、「歯ブラシやらなきゃ!」と一生懸命に歯磨きをすると、歯ブラシの毛先が当たって同じようにキーンとしみてびっくり!

これはむし歯?

「歯医者に行かなきゃ」と行ってみると先生に『むし歯ではありませんよ。知覚過敏ですね。』。

知覚過敏とはむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います。

歯の頭の部分の表面はエナメル質という硬い物質で覆われており、エナメル質は痛みを感じることはありません。エナメル質の中に少し柔らかい象牙質の層があます。象牙質は冷たいものや熱いものなどの刺激を神経に伝達する役割を担っているため、痛みを感じます。

通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはありませんが、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。

【知覚過敏の原因】

① 歯肉の退縮

歯肉の高さは加齢とともに少しずつ下がってきます。それに伴って歯の根が露出し、象牙質がむき出しの状態になります。

② 歯の擦り減り

歯は年齢とともに擦り減っていきます(咬耗)。その結果、表面のエナメル質が少なくなり象牙質が露出することもがあります。

③ 歯が溶ける

口の中が酸性になるとエナメル質が溶け始めます(酸蝕症)。食べ物や飲み物の多くは酸性です。炭酸飲料や酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁にかつ長時間摂取するような習慣があると歯は簡単に溶けて象牙質が露出します。

④ 歯の治療に伴う知覚過敏

むし歯が大きくエナメル質から象牙質にかけて大きな穴があいてしまった場合、金属などの詰め物をしても神経に近いのでしみてしまう場合があります。また、歯周病の治療で歯石を除去した場合も象牙質が露出し、しみる場合があります。しみるのが嫌だからといって、むし歯を放置したり歯石を取らないでいると症状が酷くなり手がつけられなくなってしまう事があるため、必ず治療をしましょう。

【知覚過敏の治療方法】

① 再石灰化を促す

軽度の知覚過敏症は期間が経過すると自然に治る事が多いです。これは唾液や歯磨き剤の成分が露出した象牙質を再石灰化し、微細な空隙が封鎖されてくるためと考えられます。

② 歯の神経の興奮を抑える

知覚過敏は歯の神経に刺激が伝わる事によりおこります。その神経をしずめて痛みを伝えないようにします。硝酸カリウムという成分を含ませた歯みがき剤を継続して使ってもらいます。

③ 象牙質の空隙を封鎖する

象牙質の内部の小さな空隙を歯に近い物質や薬剤で封鎖します。それにより歯の神経への刺激の伝達が遮断されて、知覚過敏をなくすことができます。

④ 象牙質の露出部分を被覆

削れてなくなってしまった部分を樹脂で皮膜します。

⑤ 神経を取り除く

重度の知覚過敏の場合、痛みの持続時間が長く、その痛みが非常に激しく辛い場合は歯の神経を取り除く治療をすることもあります。

【予防法】

確実な予防はかなり困難で健康な歯肉でも加齢によって退縮することは避けることができません。歯の根部の象牙質の露出を防ぐには、歯周病の予防に努めることと、歯肉の退縮が進まないよう間違った歯磨き方をしないことです。また歯垢が付着した状態が長く続けば、歯の表面が酸により溶けて、知覚過敏が起きやすくなります。

知覚過敏の予防はむし歯予防、歯周病予防と同じように早めの治療と正しい歯磨きで行うことができます。

歯がしみるのは知覚過敏の可能性が高いですが、適切な治療で症状が軽く比較的早く治癒する事が多いのでご相談ください。

歯に物がはさまる

2021年2月1日

若い頃は気にならなかったのに最近食べ物が歯と歯の間にはさまるようになったという話を良く聞きます。なぜ、食べ物がはさまるようになってしまったのでしょうか?

歯にものがはさまる原因は加齢だけでなく、様々なことがあげられます。

歯周病

歯周病になると歯を支えている骨が溶けてなくなり、はぐきが下がります。すると、歯と歯との隙間ができてきて、その隙間が大きくなると、食べ物などが挟まるようになります。

噛み合わせの異常

噛み合わせがズレてしまい、力の加わりかたが均等にならず、だんだんと歯の位置が変わることにより、歯と歯の間に隙間が空いてしまいます。また、歯並びが悪く隣の歯に接する部分の隙間が空いてしまう事も原因です。

むし歯

むし歯により歯に穴があいたり、歯の表面がざらざらして食べ物がつまったり引っかかりやすくなってしまいます。

では、歯にものが挟まるとどんな、悪い影響があるのでしょうか。

食べ物が、挟まっている感覚はなんとも言えず嫌なものです。長い間放置されていると食べ物が腐敗し、嫌な匂いもしてきます。また、残された食べカスはむし歯や歯周病の原因になります。特に、歯周病に悪い影響を起こしやすく、歯茎の出血、膿みがでたり歯が揺れたり、良くない循環に陥ります。

では、ものが挟まる場合にはどのような治療があるのでしょうか。

【むし歯の治療】

むし歯の箇所を取り除き、金属やレジン(樹脂)で穴をつめます。大きなむし歯には被せ物の治療をして歯と歯の間の隙間をうめます。むし歯の治療後には同じ箇所がむし歯にならないように、適切なホームケアの方法を指導します。

【歯周病の治療】

歯周病は歯茎や顎の骨が歯周病菌に侵されて炎症が起こり、少しずつ顎の骨が溶けてなくなり、歯が抜けてしまう恐ろし病気です。まずは、ホームケアが適切に行えようにブラッシング指導(歯の磨き方指導)を行います。歯石を除去し、歯の表面をツルツルに磨きあげて歯の表面に汚れがつきにくい状態を作ります。

中等度〜重度の歯周病の方は麻酔をして痛みを感じない状態で歯石を除去したり、歯の根っこを綺麗にしていきます。

【噛み合わせが、歯並びの治療】

噛み合わせが悪かったり、歯ぎしり、くいしばりなどで歯が移動したりしてしまう人は、歯が移動しないように咬合調整(噛み合わせの調整)やマウスピースを作成します。

歯に食べ物が挟まる原因は人により様々です。

年齢のせいだと諦める前に専門家に相談下さい。早い段階での歯科治療の場合、多くの方が悩みを解消しています。あなたに合った歯科治療を提供致します。一度ご相談ください。

産まれたばかりの赤ちゃんにむし歯菌はない

2021年1月25日

むし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。赤ちゃんはお腹の中で無菌状態で成長します。お母さんのお腹から外に出た途端にいろいろな菌との戦いが始まります。

では、いつどのタイミングで口の中にむし歯菌が入るのでしょうか?

それは、菌を保有している人からの感染です。例えばお母さん、お父さんの使用しているスプーンや箸からうつることもありますし、口移しで食事を与えることで感染します。家族はもちろん、特に赤ちゃんと接する機会の多いお母さんはお口のケアが大切です。

子供のむし歯を無くすにはまずはお母さんの歯の治療が重要です。

妊娠中は、つわりや食事回数が多くなることから、お口の中も不潔になりがちです。

妊娠してお腹が大きくなると歯医者さんの椅子に座るのも大変になり、なかなか歯の治療をする気になれない方も多くいます。妊娠中に歯科治療を受ける場合には安定期(妊娠中期)に治療を済ませるようにしましょう。また、妊娠してからの歯科治療にはいろいろな制限もあります。お腹の中にいる赤ちゃんに負担をかけないためにも、妊娠を少しでも考える方は妊娠前から歯の治療をするようにしましょう。

ところで、赤ちゃんの主食である母乳(おっぱい)やミルクでむし歯になるのでしょうか?

もちろん、歯がない時にはむし歯にはなりません。しかし、歯が生えたとたんにむし歯との戦いが始まります。

赤ちゃんは唾液の分泌が多く、唾液により歯が守られていますので、簡単にむし歯になる事はありません。しかし長い時間、お口の中にむし歯菌の大好きな栄養分が残ってしまうような状況になると(ミルクが口に残ったまま寝てしまうなど)、むし歯のリスクが上がります。

哺乳瓶でミルクを飲みながら寝る習慣のある赤ちゃんは、むし歯リスクを考えてなるべく1歳半までにやめるようにしましょう。

また、コップやマグ、ストローでミルクを飲んでいる場合でも同じです。

寝る前や、深夜の水分補給は水や薄い麦茶などにしましょう。

子供をむし歯から守るには、お口のなかにむし歯菌をなるべく入れないようにすることです。

お母さん、お父さん、ご家族の歯の治療、清掃をしっかりと行いましょう。

口内炎

2021年1月18日

口内炎は、口の中の粘膜に起こる炎症で、口の中の病気のなかでも良くできるものです。

口内炎ができる原因はビタミンの不足、ウイル感染、歯の尖った部分で擦れる、唇を噛む、歯ブラシで傷をつける、体調不良、ストレスなどです。

症状としては舌、歯茎、頬っぺたなどの粘膜が赤く腫れたり、しこりの様な潰瘍ができたり、水ぶくれの様な水疱ができます。ヒリヒリ、ピリピリしみて、痛みがあり、ピーク時には食事が取れないほどの痛みになる事もあります。

そんな辛い口内炎には種類がありますが、もっとも多いのがアフタ性口内炎とよばれるもので、白っぽい潰瘍が何ヶ所かできる事があり、再発しやすいのが特徴です。アフタ性口内炎の発生原因は明らかになっていませんが、ウイルスが原因とも考えられています。ほとんどの場合は1〜2週間で治ります。アフタ性口内炎を何度もくりかえす症状を再発性アフタともいい、とくに子どもや女性、口内炎を気にして何度も触ってしまう人などに多くみられます。

口内炎の治療は

①口の中を清潔に保つ

口のなかが汚れていると口内炎の原因となるウィルスを増やし口の中の菌のバランスを崩す事になります。

歯ブラシやマウスウォッシュなどを使用し口の中を清潔に保つことが重要です。

②ビタミンを摂取しバランスの良い食事を心がける

口内炎は体調不良により免疫力が低下する事によっておこります。ビタミンB2には粘膜の修復作用があり、ビタミンCは細菌に対する抵抗力を強めてくれます。

③患部に当たる箇所を和らげる

歯の尖っている部分や引っかかる部分を調整し、繰り返し当たらないようにします。また、唇を頻繁に噛んでしまうのは噛み合わせが悪い可能性があります。噛み合わせを調整する事でバランスを整えます。

④患部を保護する

塗り薬や口内炎用パッチなどを使用し患部を保護します。

出来てしまった口内炎は非常に辛いものです。

できる前の予防として、バランスの良い食事を心がけ、睡眠を十分にとり免疫力を高めましょう。また、歯磨きをこまめに行い口の中を清潔に保ちましょう。むし歯や治療途中のまま放置してしまっている歯などは菌の温床になります。しっかりと治療しましょう。

口内炎は自然に治る事がほとんどですが、2週間以上長引く場合には他の病気である可能性もあります。

口内炎だからと放置せず歯科医院にご相談下さい。

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